大豆の未来
大豆は“大いなる豆”。地球が様々な危機に直面する中、大豆はこれまで以上に注目が集まっています。
国連の発表によれば、2015年の世界人口は約73億人。2050年までに97億人を突破し、2100年には112億人となると予測しています。しかし、地球上の農耕地はほとんど開拓され、あとは熱帯林を切るか辺境の地を耕すしかないといわれています。もしこのような爆発的な人口増加が現実となった場合、たちまち危機的な食糧不足となると予想されます。また農作物だけでなく、牛や豚、鶏、魚などを増やすには養殖では限界があり深刻なたん白資源不足に陥るとみられます。
大豆は北緯50℃の寒冷地から赤道に近い熱帯まで幅広い地域で育ち、わずかな肥料で大量栽培も可能です。さらに大豆は、水資源利用効率もよく、牛肉の約15倍、小麦・トウモロコシの約3倍も優れ、世界人口の増加、農耕地の減少、水不足、地球温暖化などの厳しい状況を救う可能性を大きく秘めているといっても過言ではありません。これからも大豆は重要な食料(たん白)資源として注目され、未来の食のグリーンレボリューションを推進していくと思われます。
参考資料
大豆のすべて 共著 (株)サイエンスフォーラム
大豆のひみつ 共著 (株)学研
大豆の大研究 加藤昇監修 PHP研究所
大豆は地球を救う 家森幸男著 (株)法研
大豆産業の歩み 菊池一徳 著 (株)光琳
大豆タンパク物語 菊池三郎 著 (株)光琳
大豆の科学 山内文男・大久保一良 編 (株)朝倉書店
日本人と大豆 食料白書編集委員会 編 社団法人 農村漁村文化協会
大豆の持つ7つのチカラ (財)不二たん白質研究振興財団
豆腐百珍 福田浩・杉本伸子・松藤庄平 著 (株)新潮社
原本現代訳 豆腐百珍・豆腐百珍続編・豆腐百珍余録 (株)教育社
医心方の世界 槇佐知子著 (株)人文書院
気候文明史 田家康 著 (株)日本経済新聞出版社
気候で読み解く日本の歴史 田家康 著 (株)日本経済新聞出版社
歴史を変えた気候大変動 B・フェイガン 著 河出文庫
人口から読む日本の歴史 鬼頭宏 著 講談社学術文庫
NHKスペシャル アジア巨大遺跡 縄文 奇跡の大集落
NHKスペシャル 和食 千年の味のミステリー 国際共同制作
スーパー和食 昭和50年の献立60 都築毅著 (株)宝島社