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人的資本と労働安全

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ESGマテリアリティ

人的資本と労働安全

サステナビリティ課題領域

重点項目

方針GRI:2-23

不二製油グループは、事業の持続性と価値創出は「人」によって支えられるとの考え方を基本に、「人的資本と労働安全」を重要な経営基盤として位置づけています。
多様な価値観や専門性を持つ人材がHataraki-Gai※1を感じながら働き続けられる企業グループを目指し、新たな人材戦略を策定しました。人材育成方針ならびに社内環境整備方針としてのDE&Iビジョン※2およびWell-beingビジョンに基づき、人材の確保と育成、DE&Iの推進、就業環境の革新、健康経営などに取り組んでいます。
また、「安全は全てに優先する」という考えのもと、「不二製油グループ憲法」のバリューの一つとして「安全と品質、環境」を全従業員が行動する上で持つべき価値観として定めています。
安全は、従業員が安心して働き、能力を発揮するための揺るぎない前提であると認識しています。 グループ一体で人材戦略と労働安全を推進することで、働く人の尊厳と可能性を大切にしながら、「人のために働く」企業であり続けることを目指しています。
なお、人的資本と労働安全に関する各方針は以下のとおりです。

「DE&Iの推進」ならびに「人材の確保と育成」に関する方針

「不二製油グループ憲法」※3ならびに2023年3月に策定した「不二製油グループ人権ガイドライン」※4も踏まえ、2025年度に新たに「人材戦略」を定めました。人材戦略において、人材育成方針ならびに社内環境整備方針としてのDE&IビジョンおよびWell-beingビジョンを定めています。
なお、「DE&Iの推進」に関しては、2015年度に「ダイバーシティ基本方針」、2020年5月に「不二製油グループ ダイバーシティビジョン」を定めていましたが、人材戦略の改定において統合し、「DE&Iビジョン」に再編しています。

従業員の健康維持・促進(健康経営)に関する方針

当社グループは、2017年1月に積極的に健康経営に取り組むことを示す「不二製油 健康経営推進宣言」※5を表明しました。

「労働災害および物的事故の低減」に関する方針

当社グループは、「安全品質環境基本方針」※6に基づき、安全・品質・環境を一体として捉え、労働災害および物的事故の低減に取り組んでいます。

不二製油グループ 人材戦略(2025年策定)

2025年4月にスタートした事業持株会社制のもと、「グループ各社が一体となり、植物性素材を通じて、人と地球が抱える課題解決に取り組み、革新的な価値創出と持続可能な成長を目指す」という方針を実現する上で中心となる人材に対して、私たちが取るべきアクションを見つめ直し、全社一体の旗印として改めて人材戦略を策定しました。
当社グループの強みは、多様な国に「食を愛し、協働と挑戦を楽しみ、人のために働く多様な人材」がいることです。この従業員のHataraki-Gaiを高め、共創によるイノベーションを創出し、グループと従業員の持続的な成長と笑顔の連鎖を創り出すことで、サステナブルな食の未来の共創を実現していきます。

図:不二製油グループ 人材戦略

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ガバナンスGRI:2-12,2-13,2-14,3-3

当社グループは、取締役会の諮問機関であり代表取締役社長 兼 最高経営責任者(CEO)が委員長を務めるサステナビリティ委員会※1を設置しています。同委員会では、人的資本を含むサステナビリティ課題に関するリスクおよび機会が中長期的に事業や企業価値に及ぼす影響を踏まえ、ESGマテリアリティの各重点項目について、マルチステークホルダーの視点で審議・監督し、取締役会へ答申しています。また、各重点項目については管掌役員を定め、方針・戦略・指標と目標※2に基づき取り組みを推進するとともに、その進捗状況をサステナビリティ委員会および取締役会が継続的にモニタリングする体制を構築しています。
これにより、人的資本と労働安全に関する取り組みを事業戦略と一体的に運営し、人材価値の最大化と持続的な企業価値の向上につなげています。

表:各重点項目における管掌

重点項目 管掌
DE&Iの推進 上席執行役員 CFO 兼 人事総務本部長
人材の確保と育成
労働災害および物的事故の低減 執行役員 安全品質生産技術本部長

指名・報酬諮問委員会

当社グループは、取締役会の諮問機関として、任意の指名・報酬諮問委員会を設置しています。本委員会は、取締役会からの諮問を受け、多様性などを含む取締役会の構成、取締役および執行役員候補者の育成・指名、ならびに役員報酬制度に関する事項などについて、モニタリングおよび審議を行い、取締役会へ答申しています。また、本委員会は、取締役会の決議により選任された3名以上6名以下の取締役で構成されており、意思決定の客観性および透明性を確保する観点から、委員の過半数を独立社外取締役とすることを定めるとともに、独立社外取締役が委員長を務めています。

戦略GRI:3-3

人的資本と労働安全の強化を通じた企業価値創出の戦略

多様化する顧客ニーズに的確に応え、ステークホルダーと共創し、イノベーションの創出や事業競争力の強化を図るためには、多様な価値観を互いに認め合い、各々が強みを発揮できる職場環境の整備、および戦略上重要な人材の確保・育成が不可欠です。併せて、従業員の安全確保は、事業活動を継続し持続的に価値を創出していく上での揺るぎない前提であり、製造業として労働安全の確保と心身の健康維持は企業の重要な責務です。
この考えのもと、本領域においては、①DE&Iの推進、②人材の確保と育成、③労働安全の確保を相互に関連する戦略の柱として位置づけ、安全で、誰もがHataraki-Gaiを感じられる人材育成と職場環境づくりを目指しています。

  • ① DE&Iの推進では、多様性を強みに、イノベーションと価値創出につなげるべく、従業員エンゲージメントの向上に向けた取り組みをグループ横断で推進し、モニタリングと改善PDCAを強化しています。
  • ② 人材の確保と育成では、経営戦略・事業戦略との連動性を高め、戦略上必要な人材を確実に確保するとともに、専門性の強化やグローバルに活躍する次世代リーダーの育成・配置のための仕組みや研修制度を構築していきます。
  • ③ さらに労働安全の確保では、労働災害および物的事故の未然防止と継続的な改善を通じて、安全で安心して働ける職場環境の維持・向上に取り組んでいます。

これらの取り組みを通じて、安全で誰もがHataraki-Gaiを感じられる環境を整備し、人的資本の価値最大化を図ることで、持続的な企業価値の創出につなげていきます。

戦略マトリクス

不二製油グループのアプローチ

重要な理由 経営資本強化の取り組み
  • 従業員の安全確保は、当社グループが事業活動を営む上での揺るぎない前提
  • 国内外で労働力の流動化が高まり、当社グループの事業拡大に伴うグローバルで戦略上重要な人材の確保・育成の必要性
  • 多様化する顧客ニーズに的確に応え、ステークホルダーとの共創およびイノベーションの創出を進めるためには、多様な価値観を認め合い、一人ひとりが強みを発揮できる職場環境の整備が不可欠
自然資本
社会・関係資本
  • 透明性のある情報開示を行う
  • ステークホルダーからの信頼を育むネットワークの構築
取り組みの方向性 製造資本
  • 「安全は全てに優先する」という考えのもと、従業員の安全を徹底的に確保する
  • 誰もが強みを活かし、最大限に能力を発揮できるよう、心身ともに安全・安心で多様性が尊重される職場環境を構築する
  • 協働と挑戦を楽しみ、人のために働く人材が活躍できる組織カルチャーを実現する
  • 共創によるイノベーションと従業員と会社の成長と笑顔の連鎖を創り出す
知的資本
人的資本
  • Hataraki-Gaiの向上に向けた取り組みをグループ横断で推進し、モニタリングと改善PDCAを強化する
  • 経営戦略、事業戦略との連動性を高め、人材の確保・育成・配置の仕組みを最適化する

戦略

重点項目 DE&Iの推進 人材の確保と育成 労働災害および物的事故の低減
リスク
  • DE&Iの推進不足による従業員エンゲージメントおよびイノベーション創出力の低下
  • 差別、ハラスメントなどによる社会的信用の低下
  • 人材の確保・育成の遅れによる、生産性および事業推進力の低下
  • 経営戦略、事業戦略を推進する人材不足による、中長期的な成長の停滞
  • 災害・事故・感染症などによる従業員の死傷、また自社やサプライチェーン被害による工場操業や製品供給の停止
機会
  • 多様でインクルーシブな組織風土の醸成による、Hataraki-Gaiおよびイノベーション創出力の向上を通じた企業成長の促進
  • 次世代人材の育成・専門性の強化による、課題解決力および事業推進力の向上
  • 戦略を担う人材の継続的な輩出による、中長期的な成長の実現
リスク・機会の財務影響 短期
中期
長期 極高
バリューチェーン 上流
自社
下流
目指す姿・目標
  • バリアーと分断を取り除き、公正な機会提供と評価を実現(エクイティ)
  • 強みを発揮しやすく、協働して“おもろい”仕事に挑戦できる企業文化の醸成(インクルージョン)
  • 多様性を強みに、イノベーションと価値創出につなげる(ダイバーシティ)
  • 国内外の環境変化に対応し、課題解決と価値創出を担う専門性の高い人材が各領域で厚みを増している状態
  • 重要ポジションの後継者プールが整備され、後任候補を継続的に確保できている状態
  • 人間尊重および安全第一を最優先とし、「安全で快適な職場」づくりによって全グループ会社で災害ゼロ
社会・環境インパクト 低減するネガティブインパクト
  • 差別・ハラスメントなどの発生による、人権侵害・社会的信用の低下
  • 大災害や重大物的事故の発生
  • 労働による傷害や疾病、体調不良の発生
  • 職場での感染症集団感染の発生
創出するポジティブインパクト
  • 公正な機会提供と評価を通じた、Hataraki-Gaiの向上
  • 多様性を強みにした、イノベーションと価値創出の促進
  • 学びと成長機会の拡大による、従業員の成長と企業成長の好循環の実現
  • 専門性の高い人材、経営人材の育成・輩出による、課題解決力・事業推進力の強化
中計基本方針との関係性
  • ガバナンスの深化
  • 成長領域の更なる強化
  • 新たな挑戦領域の確立
  • ガバナンスの深化
  • 成長領域の更なる強化
  • 新たな挑戦領域の確立
  • ガバナンスの深化

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リスク管理

当社グループでは、サステナビリティ課題領域「人的資本と労働安全」に関するリスクおよび機会を、全社的なリスク管理の枠組みの中で位置づけ、全社重要リスク項目と関連づけながら体系的に管理しています。具体的には、本課題領域に関わるリスク・機会を、全社重要リスクにおけるリスク分類「災害・事故」「環境・人権」「調達」「労務・人事」と連関させて整理し、事業戦略や事業継続、サプライチェーン全体への影響の観点から把握・評価しています。これにより、人的資本と労働安全に関わるリスクおよび機会を、事業戦略や人材戦略、事業継続と一体的に捉え、実効性のあるリスク管理と取り組みの強化につなげています。

重点項目ごとに実施している具体的なリスク管理の内容については、以下の各重点項目の記載において詳述しています。