CEOメッセージGRI:2-22
課題解決による価値創造で、サステナブルな食の未来をつくる

不二製油株式会社
代表取締役社長 兼 最高経営責任者(CEO)
サステナビリティ委員会 委員長

不二製油グループは、ビジョン「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創する」のもと、社会課題の解決と持続的成長に取り組んでいます。
現在、食を取り巻く環境は大きく変化しています。気候変動や生物多様性の問題、地政学リスクや人口増加に伴うエネルギー・食資源の需給ひっ迫、さらには地域ごとに異なる社会・顧客ニーズの多様化など、私たちの事業の前提そのものが大きく揺らぎつつあります。こうした環境下において、食品企業には、安定的で高品質な製品供給にとどまらず、持続可能なサプライチェーンの構築と新たな食の創出が求められています。
当社グループは創業以来、植物性素材にこだわり、“人まねをしない”という価値観のもと、お客様の困りごとを技術力で価値に変えることで成長してきました。いまや地球規模の気候変動から、原料産地・サプライヤー・お客様の現場で生じる具体的な課題まで、それぞれの課題解決の積み重ねこそが利益の源泉であり、サステナブルな食の未来につながると考えています。
当社グループはいち早く主原料のサステナブル調達に取り組み、生産地の環境や農家の生活に向き合ってきました。当初、欧米のお客様向けだったサステナブル原料も、今では日本のお客様にも需要が広がり、食品業界全体でサステナビリティへの期待が高まっています。サステナビリティは事業のプラスαの取り組みではなく、当社グループの事業そのものに内在しています。限られた資源を無駄なく活用し、副産物にも技術で新たな価値を見出してきた歴史は、近年注目されているアップサイクルや資源循環型の考え方にも通じています。
また、植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材という4つの事業を有し、それぞれの技術を融合できる点が当社グループの強みです。油脂技術による機能性、乳化・発酵技術によるコクや風味、たん白による食感や栄養など、単一素材では実現できない付加価値を創出し、お客様や社会が抱える課題への解決につながっています。植物性素材によるおいしく、健康的でサステナブルな製品ブランドGOODNOONも、こうした強みの中から生まれた「新たな食の創出」を体現する取り組みです。
こうした価値創造をグローバルに展開していくためには、当社グループの存在意義と価値観をグループ従業員一人ひとりが体現し、一体となって行動していくことが不可欠です。現在、中期経営計画「United for Growth 2027」のもと、真のグループ一体経営を推進しています。その中核にあるのは「人」です。
16か国で働くさまざまなバックグラウンドを持つ人材が、”Hataraki-Gai”を感じながら強みを発揮し、新たな価値を生み出していく組織を目指しています。この人材の多様性を、挑戦マインドとグループ間の共創、安全でインクルーシブな職場環境によって「組織の力」へと転換し、グループとしての一体感と意思決定力を高めることで、不確実性の高い環境においても競争力を確立していきます。そのために、DE&Iの推進とエンゲージメントの向上を進めています。
私たちはこれからも、社会やステークホルダーの皆様に真摯に向き合いながら、バリューチェーン上の課題解決に取り組み、それを支える人的基盤を強化し、サステナブルな食の未来を実現してまいります。



