グループ会社一覧

研究開発のミッション

研究開発本部長メッセージ

「食」は命に欠かせないもので、「おいしさと健康」は幸せの源です。不二製油グループは食の可能性を追求し、価値を創り出して世の中に広めることに取り組み続けています。創業当時からパームや大豆をはじめとする植物性原料にこだわって様々な製品やサービスを提供してきました。人と地球の未来を豊かにする不二製油グループの貢献は研究開発から始まると考えています。

研究開発本部では研究開発戦略を立案し、事業本部の開発部やグループ会社の開発機能と有機的に連動しながらイノベーションによる不二製油グループの企業価値の向上を推進します。
未来創造研究所では2050年を見据えて未来の社会課題を分析した「未来年表」を作成しています。中長期の視点で研究開発を行い、未来の課題を解決する技術と素材を創出しています。グローバル市場ソリューション部門は市場で求められる顕在的、潜在的な要望を捉え、いち早くソリューションを創出して市場に導入して、事業の拡大と発展に欠かせない役割を担っています。またグループ会社と連動して日本市場での実績を世界各地の市場にも展開します。不二製油グループが生み出した価値は知的財産として確保し、またその知的財産を不二製油グループの強みとして戦略的に活用することを推進しています。より早く、より有効な成果を出すための方法としてオープンイノベーションにも積極的に取り組んでいます。

世の中の変化や技術の進化は速さを増しています。そして不二製油グループが展開している世界各地の食の市場は様々です。また、地球の未来を想像した時、持続可能性は欠くことができない要素です。研究開発本部は不二製油グループが世の中の変化を好機に捉え、市場の多様性に適合してサステナブルに発展していくための原動力となります。

不二製油株式会社
研究開発本部長
中村 一郎

未来創造研究所長メッセージ

人口90億人のうち、17%は65歳以上が占め、世界総人口の約半数にあたる43億人が、肥満、糖尿病あるいは認知症である2050年の世界。ここでは、生産性向上によってCO2排出量は現在の5分の1程度となる反面、パーム油は需要の8割弱、カカオは需要の4割しか供給できない状態になると予測されており、パーム油やカカオの需給ギャップ解消のビジネスチャンスが存在します。一方、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、パレスチナ・イスラエル戦争が勃発し、世界はいよいよ不安定になり、不確実性が増しています。この不確実性の高い世界を生き抜いていくには、これまで培ってきた植物性油脂と植物性たん白の研究にさらに磨きをかけ、よりレジリエンスの高い技術を構築し、次世代の食糧システムを支えていく必要があると考えています。これら中長期的な視点で社会課題解決を目指すことに加えて、短中期的には技術マーケティングの思想を取り入れながら、近未来の有望成長ドメインにターゲティングし新市場開拓を図るテーマを設定、着実に遂行することで明るい未来を手繰り寄せます。未来は待つものではなく、自分たちで創ることができると信じています。未来創造研究所では、『植物性食をもっとおいしく、サステナブルで明るい未来を創る。』をスローガンに掲げて、国内外問わず、想いを同じくするパートナーと連携を強め、地球と人々の健康に貢献してまいります。

不二製油株式会社
研究開発本部 未来創造研究所 所長
辻井 設夫