グループ会社一覧

ステークホルダーエンゲージメント

サステナビリティ
経営

サステナビリティ課題領域

重点項目

ステークホルダーエンゲージメントの重要性GRI:2-25,2-29,3-1

不二製油グループは、「不二製油グループ憲法」に掲げるビジョン「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。」の実現に向け、バリューチェーン上の多様なステークホルダーとの共創活動を推進しています。サステナブルな食の未来は、単一企業で実現できるものではなく、多様な視点や知見を取り入れることが不可欠です。
この認識のもと、当社グループは、ステークホルダーとの対話や共創を通じて構築される「社会・関係資本」を重要な経営資本の一つと位置づけています。
さらに、サステナビリティ経営の推進により多様なステークホルダーへの責任を果たすため、ステークホルダーから寄せられる期待や示唆を重要なインプットとして捉え、サステナブル調達や人権・環境リスクへの対応など、各種施策の立案および改善に反映しています。

図:ステークホルダーとの共創

画像からPDFファイルへリンクします(273KB)

不二製油グループのステークホルダーとエンゲージメント例GRI:2-29

当社グループでは、事業活動を通じて正負の影響を及ぼし得る主要なステークホルダーを特定し、それぞれの特性や関係性に応じたエンゲージメントを実施しています。

表:ステークホルダーとのエンゲージメント例一覧

ステークホルダーとの関わりとエンゲージメントの目的 果たすべき責任 2025年度 エンゲージメント例(頻度) 関連ページ
従業員 従業員は当社グループの社会価値と企業価値創造の源泉です。全ての従業員の多様性を尊重し、安全で安心に働ける環境を作り、一人ひとりが最大限に能力を発揮できるよう努めます。
  • 労働安全衛生
  • DE&Iの促進
  • 健康経営
  • 良好な労使関係の構築
  • 従業員研修(随時)
  • 社内通報窓口(常時)
  • エンゲージメントサーベイ(国内:年2回、海外:年1回)
  • 日本国内用イントラネット/社内コミュニケーションサイト/SNSなど(常時)
  • CEOによる経営方針の説明会(随時)
  • 労働組合との意見交換(不二製油(株)、月1回)
株主
投資家
金融機関
企業価値の向上には株主・投資家や金融機関の理解と支援が重要です。適時・適切で透明性の高い情報開示と対話に努め、いただいた評価と意見をサステナビリティ経営に活かしていきます。
  • 企業価値の向上
  • 利益還元
  • 情報開示
  • 対話
  • 株主総会(年1回)
  • 決算説明会/電話会議(年4回)
  • スモールミーティング・工場見学など(2025年度10回)
  • 個別ミーティング(2025年度319回)
  • 有価証券報告書/統合報告書・サステナビリティレポート/株主通信など(各年1回)
顧客 顧客は持続可能なフードシステム構築のパートナーです。当社グループならではの価値創造とより良いコミュニケーションにより、常に選ばれ続ける関係を築き、共創に努めます。
  • 安定供給
  • 信頼関係の構築
  • 市場ニーズを捉えた製品の提案
  • 顧客に向けた社会課題解決型製品開発の提案や意見交換(常時)
  • 顧客との協働による消費者への普及促進活動(随時)など
消費者 消費者はサステナブルな食の未来の大事な受益者であると同時に、その実現の担い手でもあります。啓発や製品普及によって消費者ニーズの把握とエシカル消費の普及に努め、得られた意見を製品開発やサービス向上に反映します。
  • おいしく健康的でサステナブルな食の提供
  • 食の安全安心
  • ECサイトでの製品展開/SNSなどによるコミュニケーション(常時)
  • マスメディアを通じた情報発信(適時)
  • 業界団体を通じた認知向上活動(常時)など
取引先
業務委託先
サプライチェーン上の労働者
取引先・業務委託先・サプライチェーン上の労働者は、持続可能なフードシステム構築における重要なパートナーです。当社グループ方針への理解を促し、公平で公正な取引を通じ信頼関係の構築に努め、パートナーの皆様とともに持続的に成長していきます。
  • 持続可能なサプライチェーンの構築
  • サステナブル調達
  • 日常の購買活動/取引(常時)
  • 調達方針に関する個別説明(随時)
  • サプライヤーエンゲージメント(グリーバンスメカニズム、サプライヤー自己評価、労働環境改善プログラム、小規模農家支援、児童労働監視・是正システム(CLMRS)、ランドスケープイニシアチブ、森林破壊防止モニタリング、独自のサステナブル調達プログラムなど)(常時)
地域社会 円滑な事業運営において地域社会との共生は欠かせません。地域の環境保全や安全、食育や職業訓練などの教育提供にも取り組み、地域コミュニティの発展に貢献します。
  • 地域との共生
  • 地域の経済発展
  • 環境保全
  • ランドスケープイニシアチブ(パーム油:インドネシア・マレーシア)(常時)
  • 地域住民のエンパワーメント(パーム油・カカオ・シアカーネルの生産地、自社操業拠点の周辺コミュニティ)(常時)
  • 地域住民(先住民)権利保護(パーム油・カカオ・大豆・シアカーネルの生産地)(常時)
  • 地域イベントへの参画・協賛(自社操業拠点)(随時)
  • 食育・支援プロジェクト(随時)
  • 自然災害時の支援(グループ各社)(随時)など
NGO・NPO
有識者
グローバルな社会課題に取り組む上で、NGO・NPOや有識者との協力は不可欠です。専門的視点によるアドバイスや対話を通じて、サステナビリティ活動を増強していきます。
  • 人権や環境に配慮した事業活動に向けた建設的な対話や協力
  • 有識者ダイアログ(随時)
  • グリーバンス(苦情処理)メカニズム(常時)
  • 環境・人権課題の改善プログラム支援/協働プロジェクトの推進など(常時)
  • 「ビジネスと人権」ダイアログ(1回)
  • サステナビリティ委員会、ESGマテリアリティ特定に関する助言
学術研究機関 社会価値創出には専門家の知見や科学的エビデンスが必要です。学術研究機関との連携によりオープンイノベーションを進め、人的資本の強化とサステナブルな食資源の創造を加速していきます。
  • 信頼関係の構築
  • 技術や知見、人材の共有
  • 秘密保持
  • 利益共有
  • 共同研究/オープンイノベーション(常時)
  • 講演(随時) など
国・行政機関
業界団体
国・行政機関や業界団体と連携・協力を深め社会課題解決への取り組みを加速することで、業界のみならず国や地域の発展に貢献していきます。
  • 法令・規制の遵守
  • 各機関・団体と連携した業界の活性化
  • 社会・経済の発展
  • 政府機関への渉外、意見交換(随時)
  • 官民プロジェクトや官公庁主催委員会への参画(随時)
  • 業界団体の活動推進(随時)
  • 市場創造や啓発活動への参画(随時)

表:各ステークホルダーとのエンゲージメントの様子

ステークホルダーからの期待GRI:2-29,3-1

当社グループでは、ステークホルダーとのエンゲージメントを重視し、さまざまな意見や示唆を取り入れながら取り組みを推進しています。以下に、エンゲージメントを通じて寄せられたご意見や期待について紹介します。

ESGマテリアリティの特定

サステナビリティ委員会
外部アドバイザー
BSR
Associate Director
金谷 扇

不二製油ではサステナビリティ戦略立案のため、2024年より欧州サステナビリティレポーティング基準に基づくダブルマテリアリティを分析されています。網羅的かつ詳細な課題リストを「おいしさと健康」「サステナブルな食のバリューチェーン」という価値創造に結びつけて整理され、重点項目毎に管掌役員を任命しKPI設定と施策の進捗管理をされることで、事業戦略および企業ガバナンスへのサステナビリティの組み込みが明確である点が特に優れています。
不二製油は、顧客の課題に向き合い解決策を提供し続ける力を強みとされています。今後、グローバルな課題はより複雑さを増しますが、サステナビリティ戦略の推進を通して、より長期的でより大きな社会課題の解決につなげられることを期待します。

サステナビリティ経営の推進

社外取締役
サステナビリティ委員会
ESGアドバイザー
中川 理惠

当社は古くから「おいしさ・健康・サステナブルで挑む課題解決型ものづくり」のDNAが組織に根づいており、私の就任当初は既に多岐に渡る取り組みが進められていました。しかしそれぞれのステークホルダーには伝わりづらいものでした。
その後、サステナビリティ委員会ではESGマテリアリティ特定プロセスを大幅に見直し、インパクト×財務とバリューチェーンを軸にストーリーとして戦略との統合を行いました。その結果、リスク対応だけでなく中長期的な企業価値向上につながるテーマが可視化され、委員会が経営の優先度を議論し実行に移す場へと進化しています。
今後は人的資本の強化を進め、当社らしい価値創造をグローバル展開していくことを期待しています。

サプライチェーン上のステークホルダーとのエンゲージメント

サプライチェーンマネジメントチーム
シニアマネージャー
Wong Kok Seng

当社グループは、日々消費する多くの食品に使用される食品素材を提供しています。当社グループにとって、ステークホルダーエンゲージメントは、私たちの製品がステークホルダーの期待や要請を満たしていることを確認する上で、重要な取り組みだと考えています。継続的なステークホルダーとの対話を通じて、信頼関係の構築、リスクの特定・低減、協働の促進が図られ、製品品質やESGへの取り組みを含むさまざまな観点から、市場の期待に応えることにつながります。

近年、市場では食品生産の持続可能性を確保するため、ESGに配慮した高品質な食品への関心が一層高まっています。こうした動向を踏まえ、当社グループはサプライチェーンへの理解を深めるため、サプライチェーン・デュー・ディリジェンスの仕組みを構築しています。この仕組みは、リスクの特定・低減に加え、サプライチェーンをモニタリングするためのプラットフォームとして機能し、関係者間の協働を促進するものです。その結果、当社グループのサプライチェーンは比較的規模が限定されている一方で、ステークホルダーエンゲージメントを通じて把握した変化や課題に対し、柔軟に対応できる体制を構築しています。

こうした特性を踏まえ、労働環境改善プログラム(LTP)やランドスケープイニシアチブ、グリーバンスメカニズムの運用などを通じて、サプライヤーや地域コミュニティとのステークホルダーエンゲージメントに注力しています※。

参画・賛同している主要な外部イニシアチブGRI:2-28

  • 2004年9月

    持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)

  • 2012年

    世界カカオ財団(WCF)

  • 2012年12月

    国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)

  • 2013年

    Global Shea Alliance(GSA)

  • 2013年1月

    国連グローバル・コンパクト(UNGC)

  • 2015年

    Shea Network Ghana

  • 2016年12月

    内閣府 輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会

  • 2017年3月

    The Consumer Goods Forum

  • 2019年5月

    気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)

  • 2019年10月

    持続可能なパーム油ネットワーク(JaSPON)

  • 2019年12月

    European Cocoa Association (ECA)

  • 2020年4月

    開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム

  • 2020年5月

    責任ある大豆に関する円卓会議(RTRS)

  • 2020年5月

    Science Based Targets initiative(SBTi)のWell Below 2℃認証取得

  • 2020年6月

    The Palm Oil Collaboration Group(POCG)

  • 2021年4月

    企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)

  • 2025年7月

    TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)アダプター登録

  • 2025年12月

    温室効果ガス排出量削減目標が「SBT1.5℃」認定取得

国連グローバル・コンパクトへの賛同

不二製油(株)は、2013年1月に、国連が提唱する「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」に関する企業の自主行動原則である国連グローバル・コンパクトに署名し、参画しています。
当社グループは、「グローバル・コンパクトの10原則」の実践を通じて、事業活動における責任を果たすとともに、社会全体の持続可能性の向上への貢献を目指しています。

代表取締役社長 兼 最高経営責任者(CEO)
大森 達司