グループ会社一覧

ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標

不二製油グループのサステナビリティ経営GRI:2-23

不二製油グループは、不二製油グループ憲法ビジョン「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。」のもと、全従業員でサステナビリティ経営を推進し、ステークホルダーとともに持続可能な社会の発展に貢献することを目指しています。
食が消費者に届くまでには、複雑なサプライチェーンと多くのステークホルダーが関与しています。食の社会課題の解決には、川上の原料産地から消費者までのバリューチェーン全体で取り組むことが重要です。当社グループは、食のバリューチェーンの川中の機能を担う企業として、グループ全従業員が心身の健康・地球環境問題・人権などバリューチェーン上の社会課題を機敏に捉え、それらのリスクの低減のみならず、全てのステークホルダーの期待に応えるソリューションの提供を通じて、社会価値の創造に取り組んでいます。そして、それらによって、サステナブルな食の未来と当社グループの企業価値向上を実現できると考えています。
当社グループは、世界の食の課題解決に貢献する時宜にかなった製品の提供により利益を創出し、その利益を持続可能な食料システムの実現に向けて再投資するという良循環を迅速に回していくことで、グループの持続的な成長と社会の持続可能な発展を両立します。

不二製油グループの目指す価値創造

当社グループは、価値創造プロセスの循環を通じて持続的な成長を果たし、「サステナブルな食の未来」を実現することを目指しています。経営戦略に基づき当社グループが有する経営資本を活用し、4つの事業が持つ強みを組み合わせ、当社グループならではの植物性素材を創出しています。この植物性素材により食の選択肢を広げ、「おいしさと健康」「サステナブルな食のバリューチェーン」を構築することが、当社グループの提供価値であると考えています。そして、当社グループの提供価値が顧客価値=消費者価値となり、獲得した利益やキャッシュ・フローは、食のバリューチェーン全体のサステナビリティ向上に寄与する当社グループの持続的な成長を支える財務基盤の強化に資するとともに、提供価値の拡大および新たな価値の創出のために再投資しています。

ガバナンス

取締役会とサステナビリティ委員会GRI:2-9, 12, 13, 14, 16, 24, 26、3-3

当社グループは監査等委員会設置会社であり、取締役会の諮問機関の一つとしてサステナビリティ委員会※1を設置し、サステナビリティ関連のリスクおよび機会をモニタリングしています。取締役会※2は同委員会からの答申・報告を受け、中長期のグループ経営の方向性を決定しています。
同委員会は「サステナビリティ委員会規程」に基づき年2回以上開催し、中長期的な環境(E)・社会(S)と企業経営双方の持続可能性の観点から、ESGマテリアリティの特定ならびにESGマテリアリティの目標・戦略について、マルチステークホルダー視点で審議・監督し、取締役会へ答申しています。また、各ESGマテリアリティ重点項目の進捗や実績報告を受け、助言およびモニタリングする機能も担っています。
同委員会は、代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)を委員長とし、COO、CFO、事業本部および機能部門の全本部長、ESGアドバイザー(社外取締役)で構成することで、経営戦略とESGマテリアリティの連動性を高めるとともに社外の視点を取り入れ、中長期の視点で審議しています。

  • ※1 2022年5月、コーポレートガバナンス(G)を取り扱う取締役会との役割を明確にするため、2015年より設置のESG委員会を名称変更。
  • ※2 サステナビリティに精通する取締役を配置。役員研修を通じて知見や専門性を強化し、ESG観点でのモニタリング機能を担保しています。

    https://www.fujioil.co.jp/about/governance/system/

サステナビリティ委員会 2024年度審議事項

開催時期 審議事項 取締役会への答申・報告における議論(例)
第1回
2024年4月
  • 2023年度ESG活動実績の確認
  • 2024年度ESG活動計画の決定
社会情勢を踏まえたESGマテリアリティの進捗の評価のあり方について
第2回
2024年10月
  • 2024年度ESG活動上期進捗と課題の確認
  • サステナビリティ情報の制度開示について
事業持株会社制の移行に伴う全社で一貫したESGマテリアリティの推進、DE&I推進体制など
第3回
2024年12月
  • 2025年度ESGマテリアリティと管掌役の決定
米国の政権交代や国際的なサステナビリティ開示動向について

サステナビリティ委員会の機能(2025年度)

サステナビリティ委員会の機能(2025年度)

インセンティブGRI:2-19

ESGに関連する役員報酬(業務執行評価連動型金銭報酬)

業務執行を兼務する取締役(代表取締役を除く)は、業績目標の達成と企業価値向上に向けた経営上重要かつ戦略的な業務執行を担うことから、取締役個人の執行責任と成果を明確にし、パフォーマンスの発揮度を報酬に反映すべく、2022年度より個別の業務執行に関する評価を導入しています。
業務執行評価は、具体的な指標および目標を設定した上で、その達成度に基づき代表取締役社長が最終評価を決定します。広く、全社業績、担当部門業績、個別重点課題などから数値化された指標を個々に設定することができますが、中期経営計画「Reborn 2024」の基本方針「サステナビリティの深化(経営戦略と一体化したサステナビリティ戦略)」と連動したESG目標の設定は必須化しており、その評価ウェイトは一律10%に設定しています。執行役員についても、業務執行を兼務する取締役と同様の評価制度を適用しています。
また、不二製油では、2022年度から管理職制度において経営と視点を合わせた目標設定を行うためのガイドラインを策定しています。このガイドラインに則して、短期の利益目標のみならず、中期経営計画で掲げる非財務領域、例えば人的資本やその他サステナビリティに関する項目などを目標として設定し、業績目標を含め適切なウェイトで評価することとしています。
なお、当社グループは、2025年4月に純粋持株会社制から事業持株会社制へ体制を移行しました。新体制では、取締役と執行役員の役割と責任を明確にし、各々の立場で企業の成長に貢献するインセンティブ制のある報酬制度への再構築を目指して、当社指名・報酬諮問委員会において議論を重ねました。
その結果、2025年度7月から新しい取締役報酬制度および執行役員報酬制度を導入しています。新制度では、取締役と執行役員、双方の業績評価反映指標にESGマテリアリティと連動した非財務共通KPIを設定し、よりステークホルダーからの企業価値向上への期待に応える行動を促す仕組みとなっています。

社内表彰:社長賞/ESG賞

サステナビリティ経営に貢献したグループ会社または部門を年に1度表彰する制度として、2017年度より経営により表彰するESG賞を設けています。ESG賞は、他の社内表彰制度と合わせて、社内取締役で構成される選考委員会により選出され、経営会議の承認を得て決定しています。中でも優れた取り組みを行ったグループ会社や部門には、社長賞が授与されます。
2024年度の社長賞はサステナビリティ経営への貢献と収益面の総合評価により、フジオイルヨーロッパ(ベルギー)が受賞しました。同社は、製造工程の中で発生する廃白土の全量をISCC EU認証付バイオマスエネルギー原料として売却することで、コスト削減と資源循環を両立させました。収益面における高い貢献度と併せて、他のグループの模範と評価され、社内表彰の最高賞である社長賞を受賞しました。
2024年度のESG賞はフジオイル(シンガポール)が受賞しました。同社は、従来、石鹸原料として売却していた廃油をISCC EU認証付バイオマスエネルギー原料として付加価値をつけて売却し、資源循環に貢献。また製造面でも新たにろ過システムを導入することで廃水をリサイクルし、水使用量原単位を対前年度で大きく削減しました。またCO2排出量も対前年度原単位を削減するなど、環境面への貢献が高く評価されました。

  • ※ ISCC認証(International Sustainability & Carbon Certification):バイオマスや再生品などの持続可能な原材料を使用して製品を製造する企業や団体を認証する国際的な認証制度。

戦略およびリスク管理

バリューチェーン上のリスクと機会GRI:2-6、3-1, 2, 3、303-1、304-2、306-1

当社グループは、植物性油脂事業、業務用チョコレート事業、乳化・発酵素材事業、大豆加工素材事業の4つの事業を15ヵ国で展開し、さまざまな食品素材を開発・製造・販売しています。顧客は食品メーカーや外食店、コンビニエンスストアや小売店など、さまざまな業態にわたります。
原材料の生産から消費・廃棄に至る食のバリューチェーンにおいては、さまざまな環境および人権課題が存在します。当社グループは、サステナビリティ関連のリスクおよび機会に関わるバリューチェーン上の重点課題をESGマテリアリティとして特定し、事業を通じた課題解決の経営戦略ツールとして活用しています。
ESGマテリアリティへの取り組みを通じたポジティブインパクトの創出またはネガティブインパクトの低減により、事業リスクの低減や事業機会の創出を図っています。

指標と目標

2025年度ESGマテリアリティ

2025年度のESGマテリアリティは以下のとおりです。各ESGマテリアリティに対する考え方や目標、取り組み状況などは関連ページをご参照ください。

カテゴリ ESGマテリアリティ インパクト 目指す姿
サステナビリティ課題領域 重点項目/管掌役
おいしさと健康

食品安全と健康

当社グループは食品メーカーとして、食の安全と品質の確保を経営の前提として最優先しています。また健康課題の増大が危惧される中、心身の健康推進や高齢者の認知機能低下の予防に寄与する食品の拡充、品質要件に沿わない物質の使用低減に取り組んでいます。これらを通じて食品の安全と、人々の心身の健康と食の喜びの両立に貢献します。

製品安全と品質管理の徹底
[管掌役]執行役員 安全品質生産技術本部長

<低減するネガティブインパクト>

健康被害の発生、食品関連法規違反

製造される全ての製品において、自社が原因となるクレームゼロ
油脂中のプロセスコンタミナント※1の低減
[管掌役]上席執行役員 油脂事業本部長

<創出するポジティブインパクト>

  • 生涯にわたるウェルビーイングの実現
  • おいしさと健康の両立
市場の期待値に対応したプロセスコンタミナント低減
心身の健康課題の解消
[管掌役]執行役員 研究開発本部長
人々が心身ともに健康で生きがいを持って暮らせる社会の構築に貢献する製品の健康価値の明確化と、製品を通じた健康価値の提供拡大
サステナブルな食のバリューチェーン

環境に配慮したものづくり

人口増加によるタンパク源の逼迫や環境負荷の増大、食の偏在が懸念される中、当社グループは環境負荷の低い植物性タンパク質の開発、フードロスの削減とアップサイクル、循環型フードシステムの構築に取り組んでいます。 また原料の多くを農産物に依存する事業の持続性確保のため、地球温暖化をはじめとする環境課題への対応は喫緊の課題です。そのため自社操業やサプライチェーン上でCO2排出量の削減、水使用量の削減、廃棄物削減、生物多様性の保全に取り組んでいます。

多様な植物性素材の創出
[管掌役]執行役員 研究開発本部長

<創出するポジティブインパクト>

  • 多様な食の選択肢による豊かな食シーンの提供
  • 持続的なタンパク源供給による食資源の偏在の解消と健康増進への寄与
  • 植物性食品素材の消費拡大による環境負荷の低減(CO2排出量や水使用量の削減)
植物性食品の広い普及と食の選択肢の拡大による食料課題解決への貢献および当社グループ挑戦領域の拡大
フードロスの削減とアップサイクル
[管掌役]執行役員 研究開発本部長

<低減するネガティブインパクト>

非効率な資源の消費や廃棄物の排出

技術イノベーションならびに副産物の再利用を通じたバリューチェーン上のフードロスおよび廃棄物削減
循環型フードシステムの構築
[管掌役]執行役員 研究開発本部長

<低減するネガティブインパクト>

サプライチェーン上のCO2排出量

気候変動の影響を受けにくく、環境負荷が低いサステナブルな循環型社会システムの構築に資する大豆活用技術の開発
CO2の排出削減
[管掌役]執行役員 安全品質生産技術本部長
<環境ビジョン2030/2050>
2050年度目標:GHG総量ネットゼロ
2030年度目標:
スコープ1+2:GHG総排出量42%削減
スコープ3(カテゴリ1):GHG総排出量25%削減
FLAG:GHG総排出量30.3%削減
(基準年:2020年度)
水使用量の削減
[管掌役]執行役員 安全品質生産技術本部長

<低減するネガティブインパクト>

  • 水資源の枯渇
  • 水資源の汚染
<環境ビジョン2030/2050>
2030年度目標:水使用量(原単位)20%削減
(基準年:2020年度)
廃棄物の削減
[管掌役]執行役員 安全品質生産技術本部長

<低減するネガティブインパクト>

非効率な資源の消費や廃棄物の排出

<環境ビジョン2030/2050>
2030年廃棄物量(原単位)10%削減
(基準年:2016年度)
再資源化率99.8%以上を維持(国内グループ会社)

サステナブル調達

各事業に使用している主原料および戦略原料の生産地では、農園開発による森林減少や自然生態系の破壊、強制労働、児童労働など解決すべき喫緊の課題があります。サステナブルな調達を将来にわたって構築していく一環として、サプライヤー行動規範、責任ある調達方針に基づく活動を推進し、生産地における環境負荷の低減と人権課題の解決に継続して取り組んでいきます。

生物多様性の保全と回復
[管掌役]執行役員 経営企画本部長

<低減するネガティブインパクト>

自然生態系の損失

ネイチャーポジティブなバリューチェーンの構築
パーム油のサステナブル調達
[管掌役]上席執行役員 油脂事業本部長

<低減するネガティブインパクト>

  • 旧態依然の労働慣行による人権侵害
  • 農家の貧困
  • 児童労働、強制労働
  • 先住民、地域住民、労働者からの搾取
  • 自然生態系の破壊や損失
  • 土地の利用の転換
  • 不適切な廃棄物による環境汚染

<中長期目標>
森林破壊ゼロ、泥炭地開発ゼロ、搾取ゼロ

<サステナブル調達コミットメント>

  • 2030年までに農園までのトレーサビリティ(TTP)100%
  • 2030年までに全ての直接サプライヤーに労働環境改善プログラム(LTP※2)を適用
カカオのサステナブル調達
[管掌役]上席執行役員 COO兼チョコレート事業本部長

<中長期目標>
森林再生、児童労働撤廃

<サステナブル調達コミットメント>

  • 2030年までに児童労働撤廃
  • 2030年までにカカオ栽培地域に対して100万本植樹
大豆のサステナブル調達
[管掌役]執行役員 大豆加工素材事業本部長

<中長期目標>
森林破壊ゼロ、搾取ゼロ

<サステナブル調達コミットメント>
2030年までにコミュニティレベルまでのトレーサビリティ確保、またはRTRS※3認証品もしくはRTRS認証に準じたその他認証品での調達率:100%

シアカーネルのサステナブル調達
[管掌役]上席執行役員 油脂事業本部長

<中長期目標>
森林保全、女性のエンパワーメント支援

<サステナブル調達コミットメント>

  • 森林破壊防止と緑地の保護:2030年まで毎年6,000本植樹
  • 地域レベルまでのトレーサビリティ:2030年までに75%
  • Tebma-Kanduプログラムからのシアカーネル調達比率:2030年までに50%
  • 西アフリカでのシアカーネル搾油・分別比率:2030年までに100%
  • フジ オイル ガーナで使用する非化石エネルギー※4比率(蒸気発生用):100%
  • Tebma-Kandu協同組合の代替収入のための、当社グループ寄贈倉庫活用比率:80%※5

人的資本と労働安全

従業員の安全確保は事業活動の基盤です。「安全は全てに優先する」という考えのもと、従業員の安全と健康の確保により、安全安心な職場環境を作ります。また多様化する顧客ニーズや価値観に対応し、イノベーションの創出や事業競争力を高めるためには、多様な価値観を受け入れ、個性を発揮できる職場環境の整備や人材の獲得・育成が不可欠です。そのため全ての人材が最大限に能力を発揮できるよう、従業員の多様性を尊重し、不二製油グループ憲法「人のために働く」を実践し、従業員の自律とエンゲージメントを促進する組織風土を醸成していきます。

DE&I※6の推進※7
[管掌役]上席執行役員 CFO兼人事総務本部長

<創出するポジティブインパクト>

  • 公正な機会の提供と評価
  • ディーセントワークの推進
  • 多様かつ高度な専門性を持つ集団による創造力の発揮

<低減するネガティブインパクト>

国籍、性別、人種、年齢、性的志向、人格、障がいの有無などによる差別

  • 不利な状況にある人が感じるバリアーを取り除き、公正な機会の提供と評価(エクイティ)
  • 従業員全員の帰属意識を高める企業文化の醸成(インクルージョン)
  • 多様性が生み出すビジネスモデルと価値の創出(ダイバーシティ)
人材の確保と育成
[管掌役]上席執行役員 CFO兼人事総務本部長

<創出するポジティブインパクト>

  • 従業員のエンゲージメント向上
  • 多様かつ高度な専門性を持つ集団による創造力の発揮
  • 国内外の環境変化に対応し、企業価値向上に貢献している人材が多数在籍しており、各分野において専門性の高い人材がさらに増加している状態
  • 主要役職(役員・部長・課長)の後任候補が常にスタンバイできている状態
労働災害および物的事故の低減
[管掌役]執行役員 安全品質生産技術本部長

<低減するネガティブインパクト>

  • 重大災害や重大物的事故の発生
  • 労働による傷害や疾病、体調不良の発生
  • 職場での感染症集団感染の発生
人間尊重および安全第一を最優先とし、「安全で快適な職場」づくりによって全グループ会社で災害ゼロ
企業行動

情報セキュリティ

不確実性が高い事業環境下では、レジリエンスを高め、リスクに強い事業経営を行うことが重要です。BCP※8の強化、情報セキュリティの強化、公正な企業活動といった、リスクの発生ならびにリスク発生時の影響を最小化する取り組みなどグループガバナンスを強化し、企業価値向上を目指します。

情報セキュリティマネジメント
[管掌役]上席執行役員 CFO兼財務経理本部長

<低減するネガティブインパクト>

  • 社会および人命への損害の発生
  • 自然生態系の破壊や損失
  • 情報漏洩による外部被害および損失の発生
  • 腐敗、贈収賄や反競争的行為、その他法令違反の発生
企業経営に重大な影響を及ぼすITセキュリティリスクへの対応体制の構築・対策の強度向上による当社グループの持続的な発展

公正な企業行動

不確実性が高い事業環境下では、レジリエンスを高め、リスクに強い事業経営を行うことが重要です。BCP※8の強化、情報セキュリティの強化、公正な企業活動といった、リスクの発生ならびにリスク発生時の影響を最小化する取り組みなどグループガバナンスを強化し、企業価値向上を目指します。

信頼性ある内部通報制度の運用
公正な取引の推進

[管掌役]上席執行役員 CFO兼法務部門担当役員
公正かつ透明性を持った事業活動を行い、全てのステークホルダーから信頼される誠実な企業
  • ※1 プロセスコンタミナント:製造過程で混入あるいは生成される微量成分。
  • ※2 LTP:Labor Transformation Program
  • ※3 RTRS:Round Table on Responsible Soy Association(責任ある大豆に関する円卓会議)。
  • ※4 シアバターを分別した際に得られる副産物であるシアオレインをバイオマス燃料として使用。
  • ※5 地域における価値創造に関するKPI「フジ オイル ガーナの正規雇用の社員数:50%増加(2017年比)」は2022年度時点で達成したため、それに代わる新たなKPIを2024年度から設定。フジ オイル ガーナが寄贈したシアカーネル保管用倉庫のうち、空きスペースやシアシーズン以外の期間を利用して、シア以外の収穫物の保管に活用して収入を生み出している倉庫数の比率。
  • ※6 DE&I:ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン。
  • ※7 公正な機会提供や評価とインクルーシブなマネジメントによる多様な人材の活用。
  • ※8 BCP:Business Continuity Plan(事業継続計画)。

2025年度ESGマテリアリティ特定プロセス

当社グループは、新たな社会課題の把握とステークホルダーエンゲージメントに基づき年に一度レビューを行い、次年度のESGマテリアリティと重点項目を特定しています。特定されたマテリアリティは、管掌役のもと推進責任者を任命し、目標・対応策を定め取り組みを推進しています。
2024年度は、ESRS※1の基準に沿った特定プロセスへ変更し、「インパクトマテリアリティ(社会・環境へのインパクト評価)」と「財務マテリアリティ(不二製油グループへの財務インパクト評価)」の2軸による重要性評価に基づき、2025年度のESGマテリアリティを特定しました。

  • ※ ESRS:European Sustainability Reporting Standards(欧州サステナビリティ報告基準)。

ESGマテリアリティ特定プロセス (2024年度特定実施)

サステナビリティ課題領域と重点項目・管掌役の決定(表1)

リスク管理

教育GRI:2-17

当社グループでは、サステナビリティ経営を実践するため、役員や従業員向けに、サステナビリティに関する社会動向や、当社グループのサステナビリティ経営の考え方・取り組みについて啓発しています。

2024年度役員・従業員を対象としたサステナビリティの啓発

対象 形式 テーマ 目的
取締役会メンバー 報告会 統合報告書2024に関する投資家フィードバック 当該年度に発行した統合報告書に関する投資家意見のフィードバック実施により、経営に資する議論を深め、ステークホルダーとのさらなる対話を通じた企業価値向上を図るため
国内外のグループ会社役員・従業員 社内コミュニケーションサイトへの記事掲載
言語:日本語、英語、中国語、ポルトガル語
社内外のサステナビリティ情報 サステナビリティ経営への理解の深化と、各社のサステナビリティ活動の把握
サステナビリティ委員会 委員
取締役・執行役員・社外取締役・関連部門
対面勉強会
言語:日本語
サステナビリティ情報の制度開示について サステナビリティ情報開示の必要性の理解と、経営が取るべきアクションを認識するため
新入社員 対面勉強会
言語:日本語
不二製油のサステナビリティ経営について 不二製油の事業を取り巻くサステナビリティ課題や取り組みの理解を図るため
国内外のグループ会社従業員 社内コミュニケーションサイト
(トップメッセージ)
言語:日本語、英語、中国語、ポルトガル語
ビジネスと人権・コンプライアンスなど ビジネスと人権やコンプライアンスに対する理解浸透