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製品包装とプラスチック

ガバナンス

不二製油グループでは、グループ各社で包装材の削減に取り組んでいます。グループ各社の活動に関する情報収集、グループ間での情報共有を進めています。

考え方

深刻なプラスチック汚染を解決するために、2023年のG7広島サミットと2024年のG7アプリア・サミットでは、両サミットの首脳合意文書に「2040年までに新たなプラスチック汚染をゼロにする」という目標が明記されました。この目標に基づき、プラスチック汚染の規制に向けた国際的な政府間交渉が進められています。多くの国がプラスチック汚染の根本的解決に向けた合意形成を強く求めており、今後の交渉の行方が注目されています。

当社グループは、BtoBという事業特性上、油脂などをはじめとした多くの製品を、タンクローリー、1トンコンテナ、ドラム缶など、バルク(大容量)で納品しており、比較的プラスチックの使用が少ない流通形態を採用しています。一方、チョコレートやクリーム、固形油脂など一部の製品においては段ボール箱を外装とし、内装にプラスチック製包装材を使用しています。当社グループでは、こうした包装材が「食品の安全性確保」「品質保持・劣化防止」「製品情報の提供」といった重要な機能を維持しながらも、プラスチック使用量の削減が必要であると認識しています。資源の枯渇や海洋汚染への懸念が高まる中、当社は包装材の薄膜化や軽量化、再生可能またはリサイクル可能な素材への切り替えを推進しています。

具体的な取り組み

削減活動

2024年度の製品包装とプラスチック削減活動事例は以下のとおりです。

  • フジオイル(シンガポール)では、包装材の使用を必要最小限に抑えました。また、再生紙を原料とする段ボール箱を採用しました。
  • ハラルド(ブラジル)では、使用済み容器や中間バルクコンテナ(IBC)を回収・再利用する仕組みを導入し、使い捨てプラスチック輸送の削減を図りました。更に包装材を最適なサイズに見直し、過剰包装の抑制と輸送効率の向上に繋げました。
  • 不二製油(張家港)有限公司(中国)では、包装方法を見直し、過剰包装を抑制しました。
  • 天津不二蛋白有限公司(中国)では、再生プラスチック製パレットを採用しました。
  • ウッドランド サニーフーズ(シンガポール)では、自動袋詰め機の運転開始および終了手順に関する SOP(標準作業手順書) を見直し・修正することで、梱包材やプラスチック廃棄物を削減しました。