カカオのサステナブル調達
サステナビリティ
経営
ESGマテリアリティ
サステナブル調達
サステナビリティ課題領域
重点項目
課題認識GRI:2-6
不二製油グループの業務用チョコレート事業では、カカオ豆・ココアリカー※1・ココアバター※2・ココアパウダー※3などのカカオ原料を主要原料として、チョコレート製品を製造しています。カカオの二大生産国であるコートジボワールおよびガーナでは、小規模農家が生産者の大半を占めており、貧困やそれに起因する子どもへの教育の課題、児童労働、低い農業生産性、森林破壊や気候変動の影響など、複雑かつ相互に関連する社会・環境課題が存在しています。
こうした課題の改善には、環境修復への取り組みや収入源の多様化による農家のレジリエンス強化に加え、女性のエンパワーメントや子どもの教育支援など、多面的かつ統合的なアプローチが不可欠です。
当社グループは、人権を尊重し、自然資源を保全するとともに、農家が貧困からの脱却できるように支援し、カカオ生産の未来を支える、より強靭なカカオサプライチェーンを構築することが、自らの役割と責任であると認識しています。
- ※1 ココアリカー:カカオ豆から外皮を取り除いて磨砕してできるペースト状のもの。
- ※2 ココアバター:カカオ豆を搾油して得られる植物油脂。
- ※3 ココアパウダー:カカオ豆からココアバターを搾油した後のものを粉砕し粉末状にしたもの。
リスク管理の取り組みGRI:203-1,203-2
トレーサビリティ
カカオのサプライチェーンにおける社会・環境課題への対応には、サプライチェーン全体のトレーサビリティ向上が重要です。
当社グループ子会社であるブラマー チョコレート カンパニー(米国)(以下、ブラマー)は、直接調達サプライチェーン※1における農家グループの分布図を毎年ウェブサイトで開示しています※2。加えて、同社に原料を供給する農家グループは、認証機関または第三者監査機関による監査を毎年受けています。
また、コートジボワールで活動するブラマーのサステナビリティチームは、現地でのプログラム確認を通じて、コンプライアンスの確保および施策の有効性の把握において重要な役割を担っています。同チームによる調査結果は、サプライヤーから提出されるデータの検証や、プログラム全体の整合性向上に活用されています。
- ※1 直接調達サプライチェーン:農家や農協からカカオ豆を直接購入している、または仲介業者経由で産地が追跡可能なサプライチェーンのこと。
-
※2 Sustainable Origins™ Strategy(英語)
https://www.blommer.com/sustainability/strategy/traceability.php
児童の保護(対象地域:西アフリカ(コートジボワール、ガーナ))GRI:408-1
当社グループは、カカオ産業における重要な人権課題である児童労働の撤廃に向けた取り組みを推進しています。
カカオの主要生産国では、農家が貧困や児童労働、教育・保健インフラの不足、労働力不足、農業技術の向上に投資するための資本不足といった複合的な課題に直面しており、それぞれに適切な対応が求められています。当社グループは、これらの課題を踏まえ、児童労働の発生を未然に防ぐ環境整備と、サプライチェーン上で発生し得る児童の権利侵害を是正する仕組みの構築に取り組んでいます。
具体的には、児童労働の根本的な原因を特定し、潜在的な違反行為に対する意識を高めるため、西アフリカにおいて当社グループのカカオ直接調達サプライチェーンに関わる全てのコミュニティを対象に、農家グループとコミュニティエージェントが連携した児童労働監視・是正システム(CLMRS)を構築しています。コミュニティエージェントは、児童保護や家庭調査、抜き打ち農家訪問の手法に関する研修を受け、児童労働リスクのある子どもや既に関与している子どもを特定し、家族や地域に対する予防・是正措置の提案を行っています。
また、児童労働の予防に向けて、農家への剪定作業支援や、貯蓄貸付組合(VSLAs)を通じた女性のエンパワーメント、環境保全※1といったコミュニティ基盤の強化にも取り組んでいます。
さらに、業界横断での課題解決を図るため、当社グループはステークホルダーと連携した取り組みにも参画しています。2022年には、コートジボワールにおける教育支援を目的としたChild Learning and Education Facility(CLEF※2)および、幼児期の発達と栄養改善を目的としたEarly Learning and Nutrition Facility(ELAN)に参加しました。CLEFは、コートジボワールのカカオ栽培地域において、500万人の子どもと1,000万人の親への支援を目標とし、質の高い初等教育へのアクセス向上のために学校インフラ整備や教員研修、保護者の学習参加促進に取り組んでいます。ELANは、5歳未満の子ども130万人とその養育者を対象に、幼児期の発達および栄養に関する質の高いサービスと研修の提供を目的としています。これらの取り組みを通じて、教育環境の整備や子どもの発達支援を推進しています。
- ※1 「森林の保全と再生」をご参照ください。
森林の保全と再生 -
※2 Child Learning and Education Facility(CLEF)>OUR MISSION(英語)
カカオ農家の支援
当社グループは、コートジボワール(2009年開始)、ガーナ(2014年開始)、エクアドル(2013年開始)において、カカオ農家への直接支援を行っています。既存の農業技術を基盤とし、ツールやトレーニングの提供を通じて、農家によるGAP※1や気候スマート農業※2の導入を促進しています。
中でも重要な技術である剪定については、コミュニティ単位で剪定サービスグループを組成し、希望する農家に対して有償の労働サービスを提供しています。害虫や病害、気候変動(特に雨量)といった課題は依然として存在しますが、GAPの導入を通じて農地の回復力(レジリエンス)の向上が期待されます。
また、プログラムに参加する農家および農家グループには、対象カカオに対してプレミアムを支払っています。当該プレミアムは、当社グループの社内基準および第三者基準を遵守し、トレーサブルでサステナブルなカカオ生産に必要な追加的対応を補完するものであり、農家の収入向上にも寄与しています。
さらに、農家グループに対しては、プレミアムの一部を教室や学校食堂、給水ポンプの整備・修繕など、地域全体に利益をもたらす取り組みに再投資することを奨励しています。
- ※1 GAP:Good Agricultural Practices(農業生産工程管理)。
- ※2 気候スマート農業:カカオ栽培における気候変動の影響を緩和し、適応することを目的とした持続可能な農業アプローチ。カカオ栽培のレジリエンス向上、温室効果ガスの排出削減、持続可能な農法の推進に重点を置く。
コミュニティ開発と女性のエンパワーメント(対象地域:西アフリカ(コートジボワール、ガーナ))
当社グループでは、サステナブル調達の実現に向けてはカカオ農家のみならず、生産地域を含むコミュニティ全体の課題への対応が重要であると認識しています。このため、学校や保健施設、産科医療、安全な飲料水へのアクセスなど、カカオ生産地域における社会インフラの整備を支援しています。
カカオ生産地域とその家庭における食料安全保障や栄養、教育、保健医療へのアクセスの確保において、女性は重要な役割を担っています。当社グループは、コートジボワールおよびガーナで実施する地域開発プロジェクトにおいて、女性の経済的機会の創出を通じたエンパワーメントを推進しています。具体的には、女性向け識字教育の提供や、貯蓄貸付組合(VSLAs)の設立を支援しています。VSLAsは、女性主体で運営されるグループであり、メンバーが貯蓄や融資を通じてマイクロビジネスへの投資や子どもの教育費、緊急時の支出に対応できる仕組みを提供しています。これらの取り組みは大きな影響をもたらし、同様の考え方に基づく活動の広がりにつながっています。
これまでに当社グループのカカオサプライチェーンにおいては、876のVSLAsが設立されています。2025年時点では、88の村において476のVSLAsが活動を継続しており、参加者は合計14,756名、そのうち約74%を女性が占めています。
森林の保全と再生(対象地域:ガーナ、コートジボワールが主対象)GRI:304-3
当社グループは、カカオ農家および地域コミュニティの長期的な利益の確保に加え、カーボンフットプリントの削減や森林破壊フリーのサプライチェーン構築、自然生態系の保全・回復を目的として、アグロフォレストリー※の導入を推進しています。
- ※ アグロフォレストリー:多年生樹木を農作物や動物と組み合わせ、環境的・経済的利益を生み出す土地管理システム。カカオ生産の文脈では通常、カカオの木と、日陰などの利益をもたらすカカオ以外の木、および果実・ナッツ・木材を生産する農業植物の組み合わせが含まれる。
森林破壊リスクの評価と対策
2022年以降、当社グループは地理空間森林モニタリングの有力企業であるSatelligence※と提携し、コートジボワール、ガーナ、エクアドルにおける森林破壊リスクの評価と対策に取り組んでいます。具体的には、衛星画像を活用し、樹冠の変化の把握や、カカオ農園およびその周辺における森林破壊リスクの評価、炭素隔離量のモニタリングを実施し、ランドスケープおよび農園レベルでの分析を進めています。森林破壊リスクの評価にあたっては、農園区画を示すポリゴンマップを活用し、保護地域に関するデータベースと重ね合わせることで、サプライチェーン上の農園が保護地域に侵入していないかを確認しています。
なお、各国当局が提供する公式の保護地域境界データが利用可能な場合には、これらを優先的に使用しています。
さらに、ポリゴンマップを森林破壊の監視プロセスにも活用し、衛星画像に基づく森林被覆変化のアラートと連携させることで、サプライチェーンに起因する土地利用変化の特定および定量化を行っています。これに加え、リアルタイムのリスク警告システムを導入することで、ブラマーにおける森林破壊および森林劣化への迅速な対応体制を強化しています。
2025年には、コートジボワールおよびガーナにおいて合計46,489ha以上をモニタリングしました。2024–2025年のカカオシーズンを通じて、対象地域における森林減少は確認されませんでした。
- ※ Satelligence:衛星データを活用して森林減少や土地利用変化を検出・可視化する地理空間分析企業(分析サービスを提供)。
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Satelligence(英語)
https://satelligence.com/news/satelligence-and-blommer-partner-to-fight-deforestation-in-cocoa-areas
不二製油グループ主導での植樹100万本活動
当社グループは、2023年よりコートジボワールにおいて、自然に基づく解決策を専門とする企業AGRO-MAP※とのパートナーシップのもと、3年間の植樹プロジェクトを実施しています。本プロジェクトを通じて、ブラマーの直接調達サプライチェーンにおいて、累計264,725本の樹木を植樹しました。樹種は農家のニーズを踏まえ、果樹から森林樹種まで幅広く選定しています。
本取り組みでは、カカオ農園におけるアグロフォレストリーの推進やコミュニティにおける森林再生に加え、収入源の多様化により、農家の所得向上を図っています。
さらに、これらの施策を通じて、気候変動の影響を受けやすい生産者やコミュニティのレジリエンス強化を図るとともに、炭素隔離の促進や生物多様性の保全にも寄与することを目指しています。
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※ AGRO-MAP(英語)
Cocoa and Forests Initiative(CFI)での森林破壊抑制
2017年より、ブラマーはCocoa and Forests Initiative(CFI)に参加しています。CFIは、カカオのサプライチェーンにおける森林破壊の抑制と森林の保全・回復を目的に、コートジボワールおよびガーナ政府と、世界のカカオ使用量の約85%を占める企業を含む35社が連携して推進する国際的な取り組みです。
CFIアクションプラン
2023年、ブラマーは新たなコミットメントである「CFI 2.0アクションプラン」※を表明し、その推進に参画しています。第2期(CFI 2.0:2023~2025年)は、優先度の高いランドスケープにおける集団行動および共同投資を通じて、取り組みのインパクトの加速・拡大を目指しています。また、第1期で有効性が確認された施策に加え、森林破壊抑制に資する新たなツールや介入手法の導入にも注力しています。
ブラマーは2018年からこれまでに、CFIの取り組みの一環としてシェードツリー(緑陰樹)1,587,981本の配布を行うとともに、直接調達サプライチェーンにおける農園区画の約90%をマッピングしました。
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※ ブラマーはCFI報告書を毎年、ウェブサイトで公表しています。
Sustainable Origins™ Strategy(英語)https://www.blommer.com/sustainability/strategy/safeguarding-the-environment.php
シェードツリーの苗木育成拠点設立
ブラマーは、Socodevi※が実施するIFCC(Initiative Femmes et Communautés Cacaoyères:女性とカカオ・コミュニティ・イニシアチブ)プロジェクトにおいて、コートジボワールのカカオ栽培地域にアグロフォレストリーの促進を目的としてシェードツリーの苗木育成拠点(ナーサリー)3か所の設立を支援しました。各ナーサリーは地域の協同組合が運営し、15万本の苗木育成能力を有しています。施設には日除け設備、太陽光発電による井戸、灌漑設備、給水塔、事務所・倉庫などが整備されています。
建設にあたっては、カナダの環境影響評価法に基づく環境影響評価を実施し、承認を得ています。2025年には各拠点の正式な引き渡し式(Socodeviから農家組合への移管)が行われました。また、SOCOPDALの開所に際しては、カフェ・カカオ関係機関より75,000粒のカカオ種子が提供され、組合員農家へ無償配布されています。
初回の生産サイクルでは、3つのナーサリーで合計101,759本の苗木を生産し、そのうち31,660本が販売され、残りは組合員へ無償配布されました。各ナーサリーは、女性代表を含む9名で構成される運営委員会により管理されており、ガバナンス、ジェンダー平等、環境配慮、生産コスト管理に関する研修を受けています。
- ※ Socodevi:カナダを拠点とする国際協力NGO。西アフリカを中心に、協同組合や農業コミュニティの組織強化を支援している。
植樹100万本目標に対する進捗算定の考え方とインパクト報告
当社グループは、森林破壊の影響を受けるカカオ生産地において、2030年までに100万本の植樹を行うことを目標としています。
これまでの報告においては、当該目標の進捗には、当社グループ主導の植樹活動による植樹本数のみを含めていました。一方、ブラマーが直接関与・投資しているCocoa and Forests Initiative(CFI)に基づく植樹については、別途開示していました。
しかし、本目標は「当社グループが生み出した植樹インパクトの総量」を示すものであることから、2025年度報告より算定範囲を見直し、CFIの枠組みにおいてブラマーが自社資金で提供した緑陰樹苗木を進捗に含めることとしました。なお、本見直しは目標値、目標期間および植樹の定義を変更するものではありません。
この新たな算定方法に基づく当社グループによる植樹本数は、2020年度以降の累計で719,340本となりました(前年報告値370,417本)。内訳は、当社グループ主導の植樹活動による424,725本と、CFIの枠組みにおいてブラマーが自社資金で提供した緑陰樹苗木294,615本で構成されています。
表:植樹の進捗算定本数の新旧比較
| 年度 | 植樹本数(本) | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 不二製油グループ主導 (AGRO-MAPおよび前身プログラムを通して提供) |
CFI 直接投資 (ブラマーが自社資金で提供) |
年間合計 (範囲見直し後) |
累計 (範囲見直し後) |
従来報告の累計 | |
| 2020/21年度 | 100,000 | 47,086 | 147,086 | 147,086 | 100,000 |
| 2021/22年度 | 60,000 | 74,295 | 134,295 | 281,381 | 160,000 |
| 2022/23年度 | 140,394 | 114,886 | 255,280 | 536,661 | 300,394 |
| 2023/24年度 | 70,023 | 58,348 | 128,371 | 665,032 | 370,417 |
| 2024/25年度 | 54,308 | 0 | 54,308 | 719,340 | ― |
| 合計 | 424,725 | 294,615 | ― | 719,340 | ― |
世界カカオ財団(WCF)との森林破壊評価と炭素削減
ブラマーは、世界カカオ財団(WCF)※やSatelligenceをはじめとする業界パートナーとの協働を通じて、取り組みの高度化を進めてきました。2023年には、森林減少リスク評価(DRA)手法の標準化に向けた開発に貢献しています。本手法は、EU森林破壊防止規則(EU Regulation on Deforestation-free products:EUDR)への対応を見据え、EU市場向けカカオ農園における森林破壊リスクの評価方法を統一するための段階的かつ技術的なガイダンスをWCF加盟企業に提供するものです。現在、この手法は同社の評価プロセスに組み込まれています。
また、2023年以降は、WCF加盟企業と連携し、カカオ分野における炭素会計の標準化にも取り組んでいます。その成果として、同分野初となる温室効果ガス(GHG)ガイドラインが公表され、排出量算定や、日陰栽培カカオの推進などに関する統一的な方法論が示されています。
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※ 世界カカオ財団(WCF)(英語)
https://www.worldcocoafoundation.org/initiative/cocoa-forests-initiative/
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GHG ACCOUNTING MANUAL FOR COCOA(英語)
https://worldcocoafoundation.org/programmes-and-initiatives/carbon-strategy
指標と目標
〇:目標に対して90%以上達成、△:目標に対して60%以上達成、×:60%未満
| 中長期目標 | KPI | 2025年度目標 | 2025年度実績 | 自己評価 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 2030年 | 2025年 | ||||
| 植樹100万本※1 | 植樹100万本 | 植樹50万本 |
植樹100万本の取り組み継続に向けた上での植樹103,000本の実施
|
54,308本植樹 (AGRO-MAPをパートナーとして54,308本植樹、CFIの苗木配布0本) |
△ |
| トレーサビリティと透明性の向上 | - | - | トレーサビリティシステムの改善に向け、直接調達サプライチェーン農家の90%のGPSマッピングの維持 | 直接調達の99.3%の農家のマッピングを完了 | 〇 |
| 農家支援と農園のレジリエンス向上 | - | - | 当社グループの直接調達サプライチェーン農家におけるGAP※2トレーニングの継続 | 15,340人の農家を対象に、GAPに関する研修を実施 | 〇 |
| 森林保全 | - | - | Satelligence提供データ※3の活用によるサプライチェーン関連の森林破壊の評価ならびに19,000ha以上の土地の森林破壊リスク評価の実施 | 46,489haの森林破壊リスク評価を実施 | 〇 |
| 児童労働撤廃 | 児童労働撤廃 | 最悪の形態の児童労働※4ゼロ | 当社グループの直接調達サプライチェーン※5上の農家コミュニティで、児童労働監視・是正システム(CLMRS)の導入継続 | 当社グループの直接調達サプライチェーン上の農家グループの100%をCLMRSにてカバー | 〇 |
| 当社グループの直接調達サプライチェーン上の78のコミュニティにおいて女性のエンパワーメント支援の実施(コートジボワール、ガーナ) | 88のコミュニティにおける女性エンパワーメントへの取り組み (コートジボワールのみ) |
〇 | |||
- ※1 多種多様な緑陰樹の苗木を2021年から2030年までの10年間で100万本植樹予定。
- ※2 GAP:Good Agricultural Practices(農業生産工程管理)。
- ※3 「森林の保全と再生」をご参照ください。
森林の保全と再生 - ※4 最悪の形態の児童労働:Worst Forms of Child Labour(WFCL)。ILO(国際労働機関)第182号条約「最悪の形態の児童労働の禁止および撤廃のための即時の行動に関する条約」により、子どもの安全、健康、道徳を害するおそれのある危険有害労働を禁止している。人身取引、債務労働、強制労働、児童買春、および児童ポルノ、犯罪など不正な活動、武力紛争での子どもの使用が含まれる。
- ※5 対象は西アフリカ。「コミュニティ開発と女性のエンパワーメント」をご参照ください。
コミュニティ開発と女性のエンパワーメント
考察
2018年8月に策定した「責任あるカカオ豆調達方針」を実現するため、2020年6月にKPIを設定し、10年間の取り組みの方向性を定めています。2019年にブラマーが当社グループに加わって以降、同社がカカオのサステナブル調達を牽引し、「児童の保護」「森林保全」「農家の生活環境改善」の3本柱の推進において中核的な役割を果たしています。
2025年度は、児童労働の特定および是正に向けた基盤として、直接調達サプライチェーン上の農家コミュニティにおける児童労働監視・是正システム(CLMRS)の適用を継続するとともに、女性のエンパワーメントの観点から貯蓄貸付組合(VSLAs)の導入を推進しました。森林分野においては、Satelligence提供データを活用したサプライチェーン上の地域での森林破壊リスクの評価に加え、AGRO-MAPをパートナーとしてコートジボワールの直接調達サプライチェーン上の地域において54,308本の植樹を実施するなど、具体的な対策を進めました。
植樹の実施にあたっては、農園区画におけるアグロフォレストリーの導入およびコミュニティ森林再生を推進するとともに、農家への環境意識の向上にも取り組みました。
今後も、環境およびカカオ生産者双方にとって持続的かつポジティブな影響の創出を目指すとともに、顧客、サプライヤー、認証機関、国際機関などのステークホルダーと連携し、当社グループの責任あるカカオ豆調達方針に沿った取り組みを一層強化していきます。
Next Step
農家の所得向上、児童の保護、カカオ農家への教育機会の提供、女性の地位向上、森林の保全・再生といった重要課題に対応するため、2026年度は以下の目標の達成に向けた取り組みを推進していきます。
- 直接調達サプライチェーンにおける農家のGPSマッピング90%を維持し、トレーサビリティ体制を改善する
- 当社グループの直接調達サプライチェーン上に紐づく農家コミュニティで、児童労働監視・是正システム(CLMRS)の導入継続
- 当社グループの直接調達サプライチェーン上の59のコミュニティにおいて女性のエンパワーメント支援の実施
- 当社グループの直接調達サプライチェーン農家におけるGAPトレーニングの継続
- 植樹100万本の取り組み継続に向けた当社グループの直接調達サプライチェーン上での植樹65,000本の実施
- カカオ原産地における森林減少リスクのモニタリングの継続
具体的な取り組み
第三者認証のサステナビリティ・プログラム
国際フェアトレード認証(Fairtrade)
以下のグループ会社では、開発途上国の小規模生産者・労働者の持続可能な開発を促進することを目指す国際フェアトレード認証を取得しています。これら2社では、顧客の要望に応じて、フェアトレード認証の原料を使用した製品を生産・販売しています。
- フジオイル ヨーロッパ(ベルギー)
- ブラマー チョコレート カンパニー(米国)

国際フェアトレード認証ラベル
Fair Trade USA
2015年よりブラマー チョコレート カンパニー(米国)は、フェアトレードUSAの認証を取得しています。

レインフォレスト・アライアンス認証
以下のグループ会社では、人と自然のより良い未来を創ることを目指す国際的な認証プログラムである レインフォレスト・アライアンス認証の取得・維持により、カカオにおける責任ある調達を支援しています。今後も顧客のより責任あるカカオ調達への要望に対応していきます。
- 不二製油(株)阪南事業所・関東工場
- インダストリアル フード サービシズ(オーストラリア)
- フレイアバディ インドタマ(インドネシア)
- フレイアバディ(タイランド)
- フジ グローバル チョコレート(M)(マレーシア)
- フジオイル ヨーロッパ(ベルギー)
- ハラルド(ブラジル)
- ブラマー チョコレート カンパニー(米国)
- 巴洛美巧克力製造(上海)有限公司(中国)
- 不二製油(張家港)有限公司(中国)
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レインフォレスト・アライアンス

不二製油グループのサステナビリティ・プログラム「サステナブル・オリジン」
サステナブル・オリジン※は、当社グループのサステナビリティ・プログラムです。
本プログラムは、サプライチェーン全体における透明性、説明責任、倫理的慣行の確保を通じて、持続可能なカカオおよびチョコレートの生産を促進しています。当社グループが掲げる「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します」というビジョンのもと、農家と地域社会が繁栄し、人権が尊重されるとともに、次世代に向けた自然資本の保全を実現する、レジリエントなカカオのサプライチェーンの構築を目指しています。
プログラム実施会社
- 不二製油(株)
- ブラマー チョコレート カンパニー(米国)
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※ サステナブル・オリジン

「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」への参画
不二製油(株)は国際協力機構(JICA)が事務局を務める「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」※に2020年4月から参画しています。不二製油(株)では、同プラットフォームが2022年9月に発表した「児童労働の撤廃に向けたセクター別アクション」に賛同しています。
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※ 開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム
https://www.jica.go.jp/activities/issues/governance/platform/index.html

世界カカオ財団(WCF)への参画
当社グループは2012年より世界カカオ財団(WCF)※へ加盟しています。世界カカオ財団は、カカオセクターの持続可能性を強化し、カカオ農家とカカオ栽培地域の生活を向上させるために、会員間および会員外の協力を促進することを使命とする非営利の国際的な会員制組織です。
ブラマーは世界カカオ財団の設立メンバーであり、現在も理事として参画しています。同社はAfrican Cocoa Initiative(アフリカカカオイニシアチブ)、Cocoa Livelihoods Program(カカオ生計プログラム)、Cocoa Action(カカオアクション)、Cocoa and Forests Initiative(CFI)といった世界カカオ財団の主要プログラムへの参画を通して、業界全体の課題解決に向けた取り組みを牽引しています。
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※ 世界カカオ財団(WCF)(英語)

欧州カカオ協会(ECA)への参画
フジオイル ヨーロッパ(ベルギー)は、欧州カカオ協会(ECA)※のメンバーであり、2019年より同協会のサステナビリティ・ワーキンググループに参加しています。
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※ 欧州カカオ協会(ECA)(英語)





