CFOメッセージ
財務の安定化を図り、成長軌道への回帰を目指す

国際情勢の緊迫や気象変動により、原材料価格の大幅な変動やインフレの加速など、経営環境が大きく変化しており、リスクを軽減し、着実な事業成長を果たすためにも、財務基盤の安定化が不可欠です。
2024年度においては、カカオ価格の高騰を背景にチョコレート用油脂CBEやコンパウンドチョコレートの販売が伸長しました。一方で、ブラマーにおけるカカオに関連した特殊要因による損失が発生し、大幅な減益とりました。財務面では、カカオ価格高騰によりブラマーを中心に運転資金が拡大し、有利子負債が大幅に増加しましたが、グループ全体での資金管理を強化しております。
2025年度においても、カカオ価格の高値が続く影響で、ブラマーにおけるカカオ特殊要因は上期まで続くと見込んでおりますが、引き続き、ブラマー構造改革で掲げたカカオ加工事業の適正化を進め、収益性の向上と財務体質の改善に取り組んでまいります。また、FUJI ROICを通じて、適正在庫の管理、有利子負債の適正化を進めることにより、資産効率の向上を図り、油脂技術を活用したコンパウンドチョコレートなど成長分野への投資を通して、ROEの向上を目指してまいります。
ステークホルダーの皆様との継続したコミュニケーションを通じて、財務・非財務両面の開示情報の充実を図り、透明性の高い情報提供を進めてまいります。
引き続き、ご指導ご鞭撻をどうぞよろしくお願い申し上げます。
最高財務責任者(CFO)