油脂中のプロセスコンタミナントの低減
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食品安全と健康
サステナビリティ課題領域
重点項目
課題認識
プロセスコンタミナントとは、食品の製造工程で偶発的に生じる、人の健康へ悪影響を与えるおそれのある物質のことです。現状では人の健康への影響度合いが不明なため、引き続き国内外のリスク管理機関で検討が行われています。そのため、合理的に達成可能な範囲で、可能な限り食品中の濃度を低減させることが望ましいとされています。
不二製油グループでは、グループ各社において、従前より顧客からの要請に基づきプロセスコンタミナントの低減に取り組んできました。今後も、ウェルビーイングの実現、おいしさと健康の両立のため、引き続き重要課題として認識しています。
リスク管理の取り組み
情報収集
プロセスコンタミナント低減に関する最新の法規制や業界動向、顧客からの要請について、グループ各社から定期的に情報を収集し、市場ニーズに前もって対応できるような体制を整備しています。
プロセスコンタミナント低減への対応
プロセスコンタミナントの低減に向けて、サプライチェーンの各段階において取り組みを行っています。
使用原料における対策としては、プロセスコンタミナントのリスクが少ないサプライヤーの選定を行い、協業を始めています。川上からサプライチェーンを管理することで、混入リスクの低減を図っています。
また、製造工程においては、その生成を低減し混入を抑制するために、風味や色調などの油脂の品質に極力影響しないプロセスコンタミナント低減技術を開発し現場に導入しています。これらの取り組みでは、特許を取得した当社グループ独自の手法を活用し、市場および顧客が期待する品質レベルへの対応を行っています。
今後もこれらの取り組みを継続・強化し、プロセスコンタミナントの更なる低減に取り組んでいきます。
指標と目標
〇:目標に対して90%以上達成、△:目標に対して60%以上達成、×:60%未満
| 2025年度目標 | 2025年度実績 | 自己評価 |
|---|---|---|
| 研究開発活動にて得られる新たな知見も取り入れながら、全社一丸となってプロセスコンタミナントの低減を推進 | プロセスコンタミナントに由来する顧客クレーム・製品回収:0件 | ○ |
考察
2025年度は、グループ一丸でプロセスコンタミナント低減を推進する体制の構築により、3-MCPDEs※1および GEs※2の上限数値を設定した製品を安定的かつ確実に供給することができました。
プロセスコンタミナント低減に関する具体的な取り組み
- 最新の法規制や業界動向、顧客からの要請内容について、定期的にグループ全社から情報を収集し、市場ニーズに事前に対応できる体制を構築
- 3-MCPDEs/GEs 新規低減法に関する研究開発と、そこから得られた知見の生産プロセスへの実装
- プロセスコンタミナントのリスクが少ない原料を供給できるサプライヤーを選定し、協業しながらサプライチェーンを構築
- ※1 3-MCPDEs:3-MCPD脂肪酸エステル類。高温条件下(>160-200℃)にて主に中性脂質と塩素が反応して生成される。
- ※2 GEs:グリシドール脂肪酸エステル類。高温条件下(>200℃)にて主に中性脂質より生成される。
Next Step
プロセスコンタミナントの低減は、油脂製品本来の風味や機能性を維持しながら推進することが重要です。
これまでも、風味や食感といった油脂の品質に極力影響しない低減技術の開発およびグループ各社への導入を通じて、プロセスコンタミナントの低減に努めてきました。
今後も、これらの知見に加え、研究開発を通じて得られる新たな知見も取り入れながら、グループ一丸となってプロセスコンタミナントの低減を推進していきます。



