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「未利用原料を用いた油脂産業構造転換に寄与するバイオものづくり技術の開発と実証」が、NEDOバイオものづくり革命推進事業に採択

2025年8月6日

不二製油株式会社(本社:大阪府泉佐野市、代表取締役社長:大森 達司、以下「当社」)は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「バイオものづくり革命推進事業」に対し、「未利用原料を用いた油脂産業構造転換に寄与するバイオものづくり技術の開発と実証」(以下本プロジェクト)を提案し、実施予定先として採択されたことをお知らせします。

本事業は経済産業省が定める「バイオものづくり革命推進事業研究開発計画」に基づき、多様な原料と多様な製品を出口としたバイオものづくりのバリューチェーン構築に必要な技術開発や社会システム実証を行い、バイオものづくりへの製造プロセスの転換とバイオものづくり製品の社会実装を推進するものです。

当社では、これまでもNEDO事業(1)の助成のもと、「油脂酵母産業用スマートセルによる産業用脂溶性化合物生産」テーマを実施し、共同研究先の学校法人新潟科学技術学園 新潟薬科大学とともに世界トップレベルの油脂生産性を誇る油脂酵母株と、それを用いた酵母油の高生産技術を開発して参りました(※2)。一方で、商業生産スケールでの安定的な酵母油高生産技術確立と、サステナブルな酵母油の市場展開を実現するためには多くの課題が残っています。

このような状況で当社はこれまでの油脂酵母に関する研究開発の知見を活かし、本プロジェクトにおいて食品・非食品用途での高付加価値油脂産生酵母株を創出するとともに、廃棄バイオマスを活用した酵母による循環型高付加価値油脂製造システムを確立して、市場展開を目指す取組みを進めて参ります。
具体的には、国内のテンサイ及びサトウキビ由来廃棄バイオマスの原料化、高付加価値油脂産生酵母株及び商業生産プロセスの開発、酵母油市場展開に必要となる規格標準化を行い、2031年度末の事業終了後を見据えた酵母油の社会実装に必要な取組みを一貫して実施する計画としています。本プロジェクトを通じて、バイオものづくり技術を核としたサステナブルな循環型油脂産業の構築に貢献します。

不二製油グループは、「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。」をビジョンに掲げ、植物性素材による社会課題の解決を目指しています。 事業を通じて食のサステナビリティ課題を解決し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて貢献して参ります。

■本プロジェクトの概要

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1. NEDO「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」 https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100170.html

2. 2022104日ニュースリリース「油脂酵母からのパーム油代替油脂で世界トップレベルの生産量(98gL)を実現」https://www.fujioil.co.jp/pdf/news/2022/20221004Newsrelease.pdf

本件に関するお問い合わせ


不二製油株式会社 コーポレートコミュニケーション部
Email: kouhou@so.fujioil.co.jp