グループ会社一覧

廃棄物の削減

特に貢献を目指すSDGs

  • 12.生産・消費
  • 13.気候変動

マネジメント情報

テーマと事業活動の関わり

不二製油グループの事業特性上、生産工程において廃棄物を出しています。その多くは各工場からの排水に含まれる汚泥や、油脂事業の精製工程での不純物を吸着させた後に発生する廃白土です。廃棄物の削減に取り組むことは事業活動に必要な資材やエネルギー資源を効率的に活用することにつながり、水の使用削減等、環境保全全般にわたり寄与すると認識しています。

考え方

不二製油グループは廃棄物と事業活動との関わりを認識し、「環境基本方針」に基づいて、製品の製造工程における廃棄物削減に取り組んでいます。2030年に達成を目指す「環境ビジョン2030※2 」において、グループ全体での廃棄物の削減についてコミットメントを表明しています。

※ 環境基本方針の詳細については、以下のURLをご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/csr/policy/

※2 環境ビジョン2030の詳細については、以下のURLをご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/csr/environment/management/

推進体制

廃棄物の削減については、最高ESG経営責任者(C“ESG”O)の管掌のもとで取り組みを推進しています。また、ESG経営の重点テーマの一つとして、取締役会の諮問機関であるESG委員会 において進捗や成果を確認しています。

※ ESG委員会の詳細については、以下のURLをご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/csr/approach/

目標・実績

2030年目標

2030年を目標年とした「環境ビジョン2030」を2018年度に策定しています。その中で、廃棄物の削減については、グループ全体を対象に「2030年に原単位 で10%減(基準年:2016年)」を掲げています。また、資源リサイクルについては、国内を対象に「2030年まで再資源化率を99.8%以上に維持」することを掲げています。

※ 原単位:生産量あたりの廃棄物量。

2030年目標に対する進捗

2019年度において、廃棄物量は不二製油グループ全社で対前年原単位4%減少、対基準年3%増加となりました。国内グループ会社は対前年原単位0.3%増加、海外グループ会社は対前年原単位2%減少しました。国内グループ会社の原単位が増加した主な要因として、生産量増加に伴う廃白土や汚泥、植物性残渣の増加が挙げられます。一方で、海外グループ会社の原単位が減少した要因として、廃棄物量の増加に増して生産量の増加が大きかったことがあげられます。国内の再資源化率は99.33%でした。

2019年度目標

  • 最適な廃棄物データの収集・分析方法の確立、的確な情報開示

2019年度実績

国内グループ会社の2019年度の廃棄物総排出量は19,461トンとなり、前年度比1.0%減少しました。海外グループ会社の2019年度の廃棄物総排出量は30,688トンとなり前年度比18%増加となりました。国内グループ会社の廃棄物総排出量が減少した主な要因として、各工場の廃棄物削減活動が挙げられます。一方で、海外グループ会社の廃棄物総排出量が増加した主な要因として、汚泥、植物性残渣の増加、国の規制等の変更により一部の廃白土の有価での引き取り先が無くなったこと、およびブラマー チョコレート カンパニー(米国)が不二製油グループに加わったことが挙げられます。
今後不二製油グループ全体で削減に取り組むためにより正確でスムーズなデータ収集が必要となります。既にデータ収集システムの検討を進めており、21年度導入を予定しています。

年間廃棄物総排出量と原単位推移

年間廃棄物総排出量と原単位推移

国内グループ会社年間廃棄物総排出量と再資源化率

国内グループ会社年間廃棄物総排出量と再資源化率
※ 再集計の結果、2018年度のデータを修正しています。

Next Step

今後も「環境ビジョン2030」の達成に向け、植物性残渣の有効利用や産業廃棄物から有価物化への取り組み推進などを通して、不二製油グループでの廃棄物の削減に取り組んでまいります。

具体的な取り組み

廃棄物削減の取り組み

2019年度の各グループ会社における主な取り組みは以下の通りです。

  • 山東龍藤不二有限公司(中国) 、天津不二蛋白有限公司(中国)、フジオイル(シンガポール)では汚泥を圧縮あるいは乾燥させて処理することで、廃棄物量の削減を推進しています。
  • フジオイル ヨーロッパ(ベルギー)では、油分を含む廃棄物をグリーンエネルギーの原料として活用しています。
  • ブラマー チョコレート カンパニー(米国)では、廃棄物の一部を有価売却し再エネ資源として活用いただく活動を推進しています。

食品リサイクルの取り組み

国内グループ会社では「食品リサイクル法」に基づき、食品廃棄物の再利用に取り組んでいます。国内グループ会社での食品廃棄物の発生量は、2019年度は約34,410トンとなり、前年度に比べ約2,078トン増加しました。リサイクル率は昨年より2ポイント増加し99.3%となっています。
同法が食品製造業界に対して設けている目標は「食品循環資源の再生利用等(食品リサイクル)の実施率85%以上」ですが、不二製油グループでは目標設定当初の2007年度から97.3%以上の高い実施率を達成し、その後も維持し続けています。この水準を今後も維持すべく、取り組みを続けていきます。