製品包装とプラスチック
ガバナンス
不二製油グループでは、グループ各社で包装材の削減に取り組んでいます。グループ各社の活動に関する情報収集、グループ間での情報共有を進めています。
考え方
深刻なプラスチック汚染を解決するために、2022年の第5回国連環境総会では、法的拘束力のある国際文章(条約)を2025年までに策定することが決定しました。2023年の第49回先進国首脳会議(G7広島サミット)では、各国首脳による合意文書に「2040年までに追加的なプラスチック汚染をゼロにする」と記載されるなど、プラスチック汚染規制に向けた政府間の交渉が進んでいます。
当社グループは、BtoBという事業特性上、油脂などをはじめとした多くの製品を、タンクローリー、1トンコンテナ、ドラム缶などバルク(大容量)輸送で納品しています。他方、チョコレートやクリーム、固形油脂など一部の製品においてはダンボール箱を外装とし、内装にプラスチック製包装材を使用しており、環境負荷を最小限にとどめるには、これら包装材の削減が大切です。包装材には、主に食品安全上の品質保持、品質劣化防止、製品情報の提供という3つの役割があります。資源の枯渇やプラスチックごみによる海洋汚染などが危惧される中、こうした3つの役割を担保した上で、プラスチック製包装材の削減(薄膜化、軽量化、循環可能な材質への置換)、リユース、リサイクルによるプラスチック使用の削減に努めています。
具体的な取り組み
削減活動
2023年度の製品包装とプラスチック削減活動事例は以下のとおりです。
- 不二製油(株)では、社内の提案活動を通じて、以下の活動に取り組みました。
- 使い捨てのプラスチック容器から再利用可能なプラスチック容器へ変更したことにより、廃棄されるプラスチックを削減しました。
- 業務手順を見直したことで、サンプリング容器使用量やポリ袋使用量の削減に寄与しました。
- プラスチックフィルムを小型化し、プラスチックの使用量を削減しました。 - フジオイル ヨーロッパ(ベルギー)では、100%再生可能プラスチックフィルムを使用しました。
- 不二製油(張家港)有限公司(中国)ではプラスチックフィルムの小型化、フジオイル(タイランド)では段ボールの小型化など、製品の包装形態を見直したことで、包装材使用量を削減しました。
- ISOタンクやフレコンバッグによるバルク輸送を行うことで、包装材の使用量削減に寄与しました。