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環境マネジメント

マネジメント情報

テーマと事業活動の関わり

不二製油グループは食品素材メーカーとして、自社の操業とそのサプライチェーンにおいてCO2排出、水使用、廃棄物といった環境テーマに影響を及ぼし得ることを認識しています。環境に関連する各テーマと事業活動との関わりについては、各テーマのWEBページ に掲載しています。

※ 環境関連テーマのWEBページの一覧は、以下のURLをご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/csr/environment/

考え方

近年、地球温暖化等の気候変動に伴う地球規模での問題が深刻化し、人々の暮らしや企業の事業活動に影響を与え始めています。このような状況の中、不二製油グループは社会の一員として、国連のSDGsで提唱される「持続可能な社会」に貢献したいと考えています。経済的価値を創出するだけではなく、地球環境に配慮した事業活動に取り組むことが必要であると考えています。

不二製油グループは、以下4項目から成る「環境基本方針」を定めています。また、2030年に達成を目指す「環境ビジョン2030」において、グループ全体のCO2排出削減、水使用量削減、廃棄物削減に対するコミットメントを表明し、環境への取り組みを推進しています。また、気候変動が事業に及ぼす影響を認識し適切にステークホルダーの皆様に対して情報開示することが重要であると認識し、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に対する賛同を表明しています。

環境基本方針

  • 環境保全活動の継続的な改善に努める。
  • 環境関連の法およびその精神を順守する。
  • 環境に配慮した製品開発・技術開発に努める。
  • 社会とのコミュニケーションに努める。

推進体制

不二製油グループ本社ではESG経営を推進すべく、ESG委員会を取締役会の諮問機関として設置し、同委員会統括のもとで環境分野を含むESG活動を展開し、進捗・成果等を確認しています。その結果については、ESG経営のさらなる進展の審議に資するべく、定期的に取締役会に答申・報告されています。
また、ESG活動の推進のために、環境分野を含む「ESG経営の重点テーマ」を特定し、テーマごとに管掌役員 を定めています。

※ 各テーマの管掌役員については、以下のURLをご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/csr/materiality/

目標・実績

2030年目標

2030年を目標とした「環境ビジョン2030」を2018年度に策定しました。CO2排出量の削減に対する社会の期待のさらなる高まりを受け、2020年4月にCO2排出量の削減目標について見直しました。

2030年目標に対する進捗

スクロール

目標 2019年の実績 達成率※2
CO2排出量の削減(グループ全体) スコープ1&2:2030年に総量で40% 削減(基準年 対比)
スコープ3(カテゴリ1):2030年に総量で18%削減(基準年 対比)
スコープ1&2
16%削減
40%
水使用量の削減(グループ全体) 2030年に原単位※3 で20%削減(基準年 対比) 24%削減 100%
廃棄物量の削減(グループ全体) 2030年に原単位※4 で10%削減(基準年 対比) 3%増加 0%
資源リサイクル(国内) 2030年まで再資源化率99.8%以上を維持 99.33% 0%

※ 基準年:2016年

※2 2020年4月に環境目標を改訂し、CO2削減目標を24%から40%に見直したことから、新しい目標に対する達成率で記載しています。

※3 生産量あたりの水使用量

※4 生産量あたりの廃棄物量

環境監査

国内グループ会社では、ISO14001に基づく「外部審査」に加えて、各グループ会社の生産管理向上を目的として安全・品質・環境の「内部監査」を実施しています。2019年度は、ISO14001認証部署の95部署が「外部審査」および、「内部監査」を受審し、不適合が「外部審査」で1件、「内部監査」で1件、指摘されました。それらについては、原因追求し、適切な対応を行い是正処置を完了しました。
「内部監査」では、環境規程および環境関連法規制に基づく活動状況の確認に留まらず、なぜそれが重要なのかを説明しながら進めています。監査を通じて各グループ会社の取り組みを検証、評価し、改善すべき点を助言することにより環境保全活動の推進、改善・向上を図っています。
海外グループ会社では7社において「内部監査」を実施しました。国内グループ会社同様、監査を通じて各グループ会社の取り組みを検証、評価し、改善すべき点を助言することにより、環境保全活動の推進、改善・向上を図っています。

マネジメント認証の取得

不二製油グループでは、法令の順守や環境保全活動を推進するために、環境マネジメントの国際規格であるISO14001:2015年版 の認証を取得しています。
生産拠点を有する国内グループ会社5社中、国内の最大生産量を担う不二製油(株)をはじめ、2社で取得しています。これら2社の生産量の国内グループ生産量に占める割合は約98%です。生産拠点を有する海外グループ会社は17社中5社で取得しています。これら5社の生産量の海外グループ生産量に占める割合は42%です。

※ 最新のISO14001取得状況の詳細については、以下のURLをご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/csr/authen/iso14001/

教育

安全・品質・環境に関する専門知識を持つ戦略立案組織として、不二製油グループ本社に生産性推進グループを設置しています。生産性推進グループが定期的にグループ会社を訪問し、安全・品質・環境に関する教育や啓発活動を実施しています。2019年度は40%のグループ会社を対象に活動を実施しました。
また、海外グループ会社の経営層に対しては、テレビ会議を活用して環境ビション2030等の説明会を実施しています。

インセンティブ

「環境」の分野を含め、ESGに関して優れた取り組みを行った部門・グループ会社を表彰する仕組みとしてESG経営賞を設けています。

環境に関する重大な違反および措置

2019年度は、不二製油グループにおいて環境分野に関する法令などの重大な違反はありませんでした。

外部からの評価

  • CDP森林質問書2019 Aリスト
  • CDP気候変動質問書2019 A-(マイナス)
  • CDP水質問書2019 A‐(マイナス)
  • 三井住友信託銀行との「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」契約締結(世界初)
  • DBJ(日本政策投資銀行)環境融資 最高評価
  • 工場・事業所における省エネ定期報告書 省エネ優良事業者(Sクラス)(4年連続)