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ESG経営

ESG経営の考え方

不二製油グループは、「不二製油グループ憲法※1」に基づき、植物性食品素材による社会課題解決(Plant-Based Food Solutions※2)によって、持続的な当社グループの成長と持続可能な社会の実現の両方を追求する「ESG経営」を推進しています。SDGsの目標達成期限まで10年をきり、持続可能な社会の実現へ向けて企業の果たす役割はますます高まっています。当社グループは、ESG経営をさらに強化すべく、CSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)の概念を導入し、社会価値と経済価値の双方を高め、持続的な企業価値の最大化を目指すとともに、ステークホルダーへの期待に応えてまいります。
「不二製油グループ憲法」とは、当社グループのミッション(私たちの使命・私たちの存在理由)、ビジョン(私たちの目指す姿)、バリュー(私たちが行動する上で持つべき価値観)、プリンシプル(私たちの行動原則)を表明し、グループ全従業員と役員が従うべき行動の原理原則を示したものです。その中で「バリュー」に掲げる「人のために働く」という言葉に象徴されるように、社会の一員として、社会から必要とされる会社であるように事業活動を展開することが、当社グループ憲法の中核的な考え方です。

  • ※1 不二製油グループ憲法の詳細については、以下のURLをご参照ください。

    https://www.fujioilholdings.com/about/constitution/

  • ※2 Plant-Based Food Solutions:植物性食品素材によって社会課題を解決していく決意を表明したコンセプト。

不二製油グループ経営概念図

ESG経営の推進体制

ステークホルダーの期待に応えるESG経営を強化する目的で、不二製油グループ本社取締役会の諮問機関として2015年に「ESG委員会」を設置しました。最高ESG経営責任者(C“ESG”O)が委員長を務めています。
ESG委員会は、C“ESG”O配下の不二製油グループ本社のサステナビリティ推進グループ(ESG経営推進の専任部門)が事務局を担い、年2回以上開催し、当社グループのESGマテリアリティの特定や進捗状況のモニタリングに加え、その他ESG活動に関する課題や目標・戦略の審議を行っています。同委員会には社内外有識者をアドバイザーとしてお招きし、社会の視点を取り入れるようにしています。審議結果については、委員会開催の都度、取締役会に対して報告し、レビューを受けています。
C“ESG”Oは、ESG経営の推進を強化するために、2019年4月に不二製油グループ本社に設置されました。当社グループと社会双方の持続可能性確保に向けて、取締役会と連携しながらESG経営を統括し、ステークホルダーの期待に応える役割を担います。また、サステナビリティ推進グループは、社会とのコミュニケーションを通してステークホルダーの期待や懸念を把握し、当社グループの事業活動へ取り込む役割を担っています。ステークホルダーからのフィードバックは、同グループよりESG委員会へと報告され、ESGマテリアリティのレビューやその審議に役立てられています。

教育

不二製油グループは、ESG経営を実践するため、役員、従業員に対して教育・啓発活動を進め、当社グループのESG経営の考え方や活動、および社会が当社グループに期待することは何かを伝えています。社内報(日本語・英語・中国語)でのESG経営に関する連載や、国内グループ会社での「SDGsとESG経営」をテーマとしたeラーニングの実施、海外グループ会社における「グループ憲法とESG経営」の説明活動などを通して、ESG経営に関する社内理解の向上を図っています。
また、社外の専門家を講師として招聘し、社外役員を含む全ての取締役・監査役、執行役員ならびに幹部社員を対象として「サステナビリティ」「ガバナンス」「社内の諸制度」「法律」の4テーマを主軸においた研修を実施しています。

役員研修テーマ例

  • 欧州におけるESG経営の動向
  • ESGと持続的な企業価値の向上
  • 会社法改正とコーポレートガバナンス・コード改訂の動向
  • 統合報告書のステークホルダーフィードバック
  • 公正な取引に係る重要法令コンプライアンス(独禁法、贈収賄防止ほか)

インセンティブ

不二製油グループでは、ESG経営の推進に貢献したグループ会社または部門を年に1度表彰する制度として、ESG経営賞を設けています。選考にあたり、労働災害やクレームの件数、CO2排出量、水使用量、廃棄物量などの定量的観点と、環境安全活動や社会課題解決に向けた活動実績などの定性的観点を考慮しています。
2020年度は、不二製油(株)の千葉工場および不二製油グループ本社のESG経営グループ リスクマネジメントチーム(現:生産性推進グループ リスクマネジメントチーム)が受賞しました。千葉工場については、クレームゼロの達成や環境ビジョンで掲げる全ての削減項目に貢献したことなどが評価されました。リスクマネジメントチームに関しては、グループ全体のリスクマネジメント体制の構築やTCFDの提言に基づいた気候変動リスクと機会の特定と情報開示、新型コロナウイルス(COVID-19)への緊急対策本部事務局としてのグループ会社支援などが評価されました。