プログラムの仕組み
サステナブル・オリジンの仕組み
原料から製品への流通とプレミアム(支援金)の流れ
どのようにしてカカオ産地での改善活動を支援するのか、このプログラムについて説明します。
1消費者の皆さまには、持続可能なカカオ生産への取り組み(サステナブル活動)の大切さをご理解のうえ、プレミアム(支援金)がついた商品をご購入いただきます。
2プレミアムは、カカオの加工企業や・輸送企業、あるいは活動団体を通じて生産地の農家に還元します。
3還元されたプレミアムは、カカオ農家がサステナブル活動を行う援助資金になり、農家の生活改善・人権・環境の問題解決に役立てます。
不二製油の「サステナブル原料」と「サステナブル製品」
不二製油では、現状のサプライ・チェーン(原材料の調達・物流・販売までの一連の流れ)、あるいは新規のサプライ・チェーンにおいて、よりサステナブル(持続可能)に原料を確保できるように、ともに改善活動を行っている生産者や農家から原料を購入します。
このようにして調達された原料を
「不二製油のサステナブル基準(*1)によるサステナブルな原料」と呼び、
この原料を間接的に使い(*2)製造された製品を
「不二製油のサステナブル基準によるサステナブルな製品」と呼びます。
サステナブル・オリジンは
「持続可能なカカオ原料調達実現に向けて、原産地にて必要な基準を不二製油が策定し、その実現に向けて直接的に農家への活動を実施するプログラム」
です。
*1:「基準」という表現について
サステナブル・オリジンは「認証」ではなく「基準」です
「サステナブル・オリジン」については、外部監査を受け、年次報告も適切に行っており、質的にも公的な認証と同等のサステナブルな取り組みに裏打ちされていますが、プライベートなシステムです。
公的機関、あるいは業界団体による認証ではありません。
「認証」の持つ公的なイメージは誤解を生む恐れがあるため、不二製油では「サステナブル基準」という表現を使用します。
*2:マスバランス(MB)による管理方法
不二製油の「サステナブル・オリジン」プログラムにおける原料・製品の流通は、「マスバランス(MB)」という管理方法で行います。MBにおいては原料から輸送・加工を経た製品までの流れ(サプライ・チェーン)において、サステナブル基準品と非基準品が混在します。
一方、 「IPおよびSG(分別管理)」という管理方法では、サプライ・チェーン上でサステナブル基準品と非基準品は混在しません。
本プログラム「サステナブル・オリジン」はMB管理であり、サステナブル原料を製品に「間接的に使用している」ことになります。
※「IPおよびSG(分別管理)」での管理方法以外、サステナブル原料を製品に「直接使用している」とは言えません。
MB(マスバランス):サステナブル・オリジンプログラムの場合
- 産地からの輸送/製造工程において、基準品は非基準品と混ざっても良い。
- 混合される前の基準品の数量分の基準製品が出来上がると考える。
- サステナブル品として純度は低いが、管理がより容易であり、カカオの世界では広く採用されている。
- 当社のプログラムでもマス・バランス管理を可能とし、サステナブル原料の採用が広がり、世間に広く認識されることを目指す。
IP/SG(分別管理)
- 産地からの輸送/製造工程において、基準品は非基準品と混ざらないように分別管理する。
- IPは単一農場品。SGは基準農場であれば複数の農場からのものが混ざっても構わない。
- サステナブル品として高い純度が保たれるが、管理基準が厳しい。