サステナブル・オリジンの目指すもの
カカオ農業が抱える現状とさまざまな問題
チョコレートの原料の中でも最も大きな部分を占めるカカオ原料。その多くは西アフリカ諸国から輸入されています。
近年、西アフリカのカカオ産地でさまざまな問題が注目されるようになりました。
- 大農園が無く、小規模農家が主体。
- 農家の所得が低い。
- 子どもたちが質の高い教育を受けることが難しい。
- 児童労働が行われている。
- 農業に関する知識や技術がない。
- 森林を破壊して農地を拡大している。
これらの問題は、次のように3つの重要課題としてまとめることができます。
- サプライチェーン上の児童労働撤廃
- カカオ農家の生活環境の改善
- 森林破壊の防止と森林保全
支援活動の現状
「これらの問題に対し、カカオをサステナブル(持続可能)な原料として扱うために、できることがあるのでは?」
現在、カカオ生産国の生産者と、政府・NGO・環境団体・チョコレート/カカオ業界・消費地の消費者団体が話し合い、これらの問題を解決するために、カカオ生産国/生産地域に対して、下記のような支援活動や資金援助が行われています。
- 生産地域への灌漑設備の導入
- 学校などの教育施設の提供
- 生産地域への寄附
近年はこれらに加え、現地での改善活動を継続してもらうために
- 改善活動を行っている農家からカカオ豆を買い付けることで資金援助を行う
という取り組みが盛んになってきています。
「サステナブル・オリジン」とSDGs
2015年、国連で採択された、持続可能な開発目標「SDGs」は、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17の目標・169のターゲットで構成されています。
不二製油は、「サステナブル・オリジン」の活動を通してSDGsの達成に貢献します。