プラント内部の現象を読み解き、
理論に基づいて進化を推進
生産

金田 信弥

工業化学科卒
2009年入社

生産部門油脂分別生産部油脂生産課精製係。学生時代から、有機物が一定のルールに従って起こす変化をパズルを読み解くように感じ、興味を持つ。今の仕事には機械や電気の素養も求められるが、設備の内部で起こっている現象を理解するうえで化学知識が役立っているという。

※部署名等の記事内容は取材当時のものです

巨大設備を稼働させ、
トラブル対応や改善も

輸入した原料油脂を食品グレードにまで精製するプラントのオペレーションを担当しています。原料油脂は不純物質が多く、色や臭気も濃いので、脱色・脱臭工程を通じてそれらを取り除くことが主なミッションです。精製工程はほぼ自動制御の装置で構成されていますが、最適な条件は刻一刻と変化するため、全て機械任せにせず、必要に応じ最善のタイミングで介入することが重要です。私が普段担当している精製過程に欠かせないのが真空を作り出す設備です。真空をつくるというとスイッチ一つで動かせるような自動の設備を思い浮かべるかもしれませんが、実際は様々な設備を組み合わせ、バランスをとりながら真空を作り出しています。このため、自動制御に頼りすぎないことが重要なポイントです。

トラブル対応も生産担当の大切な仕事ですが、私の担当設備は複雑なだけにトラブルの原因も無数に考えられ、それを素早く特定するのは至難の技となります。工務部から知見をいただき推論を進めたり、上司の長年の経験に裏打ちされた直感的な判断に助けられたりすることも少なくありません。

こうした日々のルーティンに加え、製品開発やエンジニアリングなどの関連部門と協力して、複雑な工程を必要とする新製品の開発テストを行うこともあります。求められる品質を実現するために、オペレーションの条件設定が鍵となることも多く、まさに生産担当の腕の見せどころです。培った経験と蓄積した知識を頼りに、安定した生産を可能にしていきます。

また、現状のものづくりをよりよいものにしていくためのオペレーションの改善も常に意識して、自発的、積極的に取り組むべき重要課題です。

自分でプラントを
変えていく手応えを励みに

現在担当している設備は、実は一昨年に導入したばかり。私の部署への導入事例がなく、当然担当となったのはベテランばかりで、6年目の私は若手の立場でした。そんなチャレンジングな状況のなか、上司、先輩に導かれながらオペレーションを安定させ、さらにテストを繰り返すことで、よりローコストなオペレーションを実現できたのは、すばらしい経験でした。

日々の生産を続けながら何度もテストを繰り返すのは本当に大変でしたが、全てを一任してもらい、蒸気や電気の使用を品質に影響しないギリギリのラインまで抑えようと納得のいくまでテストし続けました。予期しないトラブルが発生したときも落ち着いて対処でき、データから理論的に原因を探り当てて解決に導くことができました。最終的に、制御ソフトも自分の提案通りに書き替えてもらい、実際に稼働させたところ、予想を超えるコストダウンを実現。味わった達成感も予想以上でした。

不二製油では、このように自分の考えやアイデアを自分の力で実行できるチャンスが多く、それを成功させていく事に大きなやりがいを感じることができます。もともと化学畑の出身なので不二製油の独自技術のすごさはそれなりに理解していたつもりでしたが、自ら油脂の生産に携わり、その難しさを知ると、先人たちの偉大さを改めて強く実感します。自分も、今後ますます様々なことに挑戦して力をつけ、新しい独自技術の確立に、生産面から大きく貢献したいと思っています。私は、今ある「1」を、様々な工夫を重ねることで「10」や「100」にしていくことに自分の適性を感じています。ものづくりは私にとって天職であり、不二製油になくてはならない存在となれるよう、成長を続けていきます。

ある1日のスケジュール

7:10
出社。
7:35〜8:00
作業の引き継ぎ。
8:00〜8:30
ミーティング。上司を含め10数人が集まり、状況報告や生産計画とのすり合わせなどを行う。
8:30〜12:00
場内パトロール。引き継いだ夜間の不具合への対応や、改善のための対策などを工務部に相談・依頼。品質確認。
12:00〜12:30
社員食堂にて昼食。
12:30〜15:35
統括室との生産計画相談。清掃、整理整頓。作業の申し送りに向けての品質確認。
15:35〜16:00
作業の申し送り。
16:00〜17:30
改善に向け、データをとり、結果をまとめる。
17:30
退社。

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辻本 明

工学研究科化学生物系専攻修了
2014年入社

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内垣 予

法学部卒
2005年入社