実験を重ね練り上げた自分なりの理論が、
巨大なプラントに結実
エンジニア

辻本 明

工学研究科化学生物系専攻修了
2014年入社

技術開発部 油脂グループ。1年目から単独で大小の設備を任されてきた。日本橋が大好きで、たこ焼き器や鯛焼き器にも細かい職人技を見出し感動するという大阪人。大学で医薬分野を対象に物質を結晶化によって分離する晶析プロセスを研究する研究室に所属したことも、今の仕事に活かされている。

※部署名等の記事内容は取材当時のものです

個々が生産技術開発から
プラント建設までを担当

技術開発部の仕事は、新しい生産プロセスを生み出す生産技術開発と、生産能力増や合理化を目的とするプラント建設に大別されます。生産技術開発にはプロセス技術開発・ラボテスト・スケールアップというステップがあり、プラント建設は設計・工事管理・予算管理などを行います。不二製油の技術開発部の大きな特徴は、一人の技術者がこの一連の流れを全てカバーすることではないかと思っています。

私も入社以来、さまざまな設備を任され、より高品質で低コストなものづくりを実現するための挑戦を繰り返しています。初めて先輩と手がけたのは、油の雑味や色をとるための高さ約25mの脱臭塔建設でした。現在は、合計500tクラスの貯蔵タンクを建設中です。短期間に次々に新たな案件に挑ませてもらい、特にプラント建設においてはいかに段取りが重要かを学ぶことができました。工事の内容自体は、細分化していけば、教科書に載っていること、人に聞けばわかることがほとんどです。しかし、こなすべき仕事の数は膨大で、それを一つひとつ限られた時間のなかで正確に仕上げていかなければなりません。そのためには、取り掛かる順番、相談の仕方、関わるメンバーの性格などを細かく意識して行動することが想像以上に重要なのです。それがわかり、徹底して段取りにこだわるようになった今は、計画がスムーズに進むようになり、時間にも余裕が出てきたのを実感しています。

若手に大きく任せる
社風のなかで成長を実感

私は、何かを調べたり、根拠を探したり、知識が増えていく時に楽しさを感じます。たとえば貯蔵タンクの建設に際してもこれまで全く未知であったタンクについてゼロから勉強するなど、どの仕事にも楽しさが見つかります。

中でも最近私を夢中にさせてくれているのは、プラント建設と並行して進めている生産技術開発の仕事における、ある発見です。きっかけは、海外工場の油の分別工程の設備検討を、先輩から引き継いだこと。研究熱心な先輩は、海外の某工場の分別工程のなかに、われわれの工場にはない設備を見つけ出していて、私にはこれが見逃せない重大事に思えました。そこで自ら志願して、現地に視察に行かせてもらったのです。まだ入社2年目の私の希望がすんなり叶ったのは、チャレンジ精神に富んだ不二製油の社風の表れと感謝しています。マレーシアに続きインドネシアと二度の出張で、目指す設備のメリット・デメリットをしっかり抽出してくることができました。

同時に向こうで痛感したのは、海外の工場のプロセスの簡素さでした。日本人は品質への意識が高く、とかく過剰品質となりがちです。結果、プロセスが複雑化し、手間もコストも嵩んでいきます。これを改善する上で、海外の設備は、学ぶべきところが多いように思えました。

今は、眼前の貯蔵タンクの建設を進めながら、現地で抽出してきたデータに基づき、不二製油の中では全く新しいものとなるプロセスの開発を進めています。うまくいけば大きなコストダウンを実現できるかもしれません。そこには、既存の知見をしっかり活用しながら「自分なりの理論」を組み上げる楽しさがあり、実験にも力が入ります。新規設備にはリスクも多く、多額の投資も必要とあって、簡単には越えられないハードルが待ち受けていると思いますが、一人の技術者として、必ずこのハードルをクリアしたい気持ちでいっぱいです。

ある1日のスケジュール

8:20
出社。
8:30〜10:00
チームミーティング。前日の実験結果を報告し合ったり、進め方を話し合ったりする。
10:00〜12:00
実験に関連した文献を調査。使用する試薬の情報なども収集する。
12:00〜13:00
社員食堂にて昼食。
13:00〜16:00
計画に基づき実験を進める。
16:00〜18:00
データ解析。疑問点の抽出、リストアップなどを終え退社。

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坂本 裕馬

工学研究科化学工学専攻修了
2014年入社

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金田 信弥

工業化学科卒
2009年入社