大豆たん白の可能性を引き出し
世界の食糧問題にも貢献
製品開発

程 彦

医歯薬学総合研究科
生体制御科学専攻修了
2012年入社

開発部門 たん白素材開発室 第一グループ。大学・大学院での研究を通じ、たん白質の生理機能の基礎を習得。入社後は大豆系製品の研究と生産に関わったのち、3年目から開発を担当。これまでの経験が全て顧客への提案に活かされている。日本在住20余年。日本語が堪能な中国人。

※部署名等の記事内容は取材当時のものです

大豆たん白が採用された最終商品を
もっとおいしくもっと多様に

大豆たん白の健康食品市場での採用拡大に向けて、粉末飲料や流動食、健康菓子といった応用(メニュー)開発を担当しています。健康食品市場においてたん白質は重要な栄養成分であり、大豆たん白は良質なたん白源として長く使用されています。大豆たん白をより美味しく、広く様々な最終商品に使用してもらえるよう新しい大豆たん白製品の特徴を踏まえ、求められる物性を満たした最適な処方配合を考え試作品を作り上げていきます。

例えば大豆たん白を流動食に使う上で欠かせないのは、長期保存安定性を維持することです。5大栄養素の一つで必ず混合されるミネラル類と大豆たん白が反応して沈殿するケースも多く、物性の制御もとても重要となります。おいしさと品質を軸に試行錯誤を繰り返し、根気よく完成度を高めていかねばなりません。

「これならば」という試作品が開発できたら営業担当に同行して顧客への提案を行うことも大切な仕事です。顧客の研究開発部門からの専門的な質問に対応したり、試作、生産と進む中で生じてくる課題の解決を、フォローやヒアリングの結果や品質要求を踏まえて製品開発担当者にフィードバックし、製品改良の方向性をサポートすることもあります。

諦めずやり抜くことで
​​開ける次の​領域

流動食は、人が生きていくのに必要な全ての栄養素を含む必要があるので、原材料が多岐に渡ります。このため、試作したものに問題があった場合、原因を特定することが容易ではありません。長期の保存試験の中で味が微妙に変わっていく場合など、本当に途方に暮れてしまいます。でも、先輩方の残した知見を精査し、周囲にアドバイスを求め、トライ&エラーを繰り返していると、必ず解決策が見えてきます。ありがたいことに、職場である竣工間もない研究所“不二サイエンスイノベーションセンター”は研究者同士のコミュニケーションを活性化する配慮に溢れ、一人でこもって考えるスペースも設けられていて、ストレスなく仕事に熱中できます。

開発の苦労が一気に報われるのは、作り上げた試作品に対し「おいしいね」「よくできているね」という一言をいただき、採用されて実際に商品として市場に出てきた時です。絶対にそこにたどりつきたいから、たとえ暗礁に乗り上げそうになっても簡単には諦めません。これまでに5回ほど商品化を経験し、ますますゴールへの思いは強くなりました。

最近は、中国市場の開拓にも意欲を燃やしています。職場は関西空港に近く、気軽に中国へと飛ぶことができます。このため、度々現地の営業担当に同行し、メーカーなどからヒアリングを重ねています。中国では健康食品に対するニーズは日本とは異なっており、現地に合った物性や味つけを捉え、新しいメニューの開発をしていかなければなりません。不二製油が長く大豆たん白を研究・開発・生産してきたからこそ、より顧客のニーズに応える特徴ある試作品が紹介できると考えています。それだけに可能性は大きく、成功すればより多くの人の健康に貢献することができると考えています。この仕事にはマーケッターとしての視点が欠かせないと考え、マーケティングの本を読むなど新たな勉強も始めました。

母国である中国を起点に世界へと視野を広げ、人類をとりまく食糧問題への答えの一つとして大豆というすばらしい素材の活用を図っていきたい。本当にそんなことを実現できるのが、不二製油で働く大きな魅力です。

ある1日のスケジュール

8:00
出社。
8:30〜8:45
ラジオ体操&グループミーティングで情報の交換・共有。
8:45〜10:00
メールチェックの後、試作のための計算その他の準備。
10:00〜12:00
計画に基づき試作。
12:00〜13:00
社員食堂にて昼食。
13:00〜15:00
試作続行。
15:00〜17:30
データ整理、メールチェックを終え退社。部署の飲み会や誘い合っての寄り道も多い。

PREV

鈴木 昭博

農学部卒
2008年入社

NEXT

髙野 寛

農学府
応用生命科学専攻修了
2012年入社