技術力と実績のある恵まれた環境で
自分の可能性を拓く喜び
応用開発

外尾 竜太

工学研究科
生命先端工学専攻修了
2011年入社

開発部門 価値づくり市場開発室 つくばグループ。大学院では、酵素の研究に取り組む。就職活動をする中で、中間素材を扱うことに興味を持ち、入社。「違いは価値につながる」として、「小さな違いに気づく発見力」を大切にしている。

※部署名等の記事内容は取材当時のものです

マイナーチェンジから
大幅なリニューアルを提案

私が所属する「価値づくり市場開発室」は、不二製油のマーガリンやクリーム類、チョコレート製品などの中間素材(ハード)を、クライアントのニーズに合わせて、素材のより良い使い方を考えて製品化するアプリケーション(洋菓子・パンなどへの応用)を開発する部署です。この部署で私は、コンビニエンスストアやパンメーカーを担当しているのですが、配属されてから、ある大手コンビニエンスストアのプライベートブランド商品のパンにはほとんど不二製油の中間素材が使われていることやチョコレート製品に至っては約100%使用されていることを知り、不二製油の技術力と提案力の素晴らしさを感じました。そして、先輩方が培ってきた実績を守りながらも、「さすが不二製油」といわれるようなチャレンジングな提案がしたいと考えていました。入社2年目を迎える頃に、私のこの思いが実現されることになるとは思いも寄らなかったのですが。

その出来事は、あるコンビニエンスストアのプライベートブランド商品で、1990年台から人気を博している定番商品のリニューアルを担当したときのことです。その商品は、パン生地に折り込み油脂(シート状のマーガリン)を折り込んで作る、クライアントの定番商品の一つです。毎年、フレーバーやパンの形状を変えるなど、マイナーチェンジレベルのリニューアルをしていましたが、直近10年間ほど、売り上げは徐々に低迷していました。そこで、同類商品を扱う人気専門店の商品の味や外観、価格などのリサーチを実施し、現状商品の分析を行いました。その結果、売り上げを回復させるためにはマイナーチェンジではなく、大幅なリニューアルが必要ではないかとの結論に至り、その日からリニューアルに向けてすべてが動き始めました。

不二製油の技術と独自のストーリーで
新たなブームをつくりたい

目標とする品質を満たすためには、商品に使用する折り込み油脂の配合・量、パン生地自体の配合・作業工程など、様々な点で新しい挑戦が必要なことがわかりました。マーガリンの製品開発グループと協業し、何十種類もの折り込み油脂を検討するとともに、パンの成型方法や焼き型の選定に関しては、クライアントやその現場の方と実現可能かを協議し続けました。試行錯誤すること数ヵ月後、ようやく試作室レベルで目標とする品質を得ることが出来ました。

次の難問は、試作室で成功しているものづくりを大規模工場のプラントで実現できるように調整することでした。パンは酵母による発酵を利用する食品ですので、大規模工場で大量生産する場合は生地温度の上昇とともに発酵が進んでしまいやすく、風味やパン生地の物性が変わってしまうことがあります。試作室レベルで品質を確立することも難しいのですが、現場で100%に近い出来上がりを実現できるように調整することもとても難しいのです。クライアントが指定する工場に出向き、生地の配合や原材料のミキシング条件、焼成条件を何度も修正して、ようやく着地点を見つけたときはホッとしました。「諦めない。答えは必ずある」と自分に言い聞かせながら取り組んだこの商品のリニューアルは、「リニューアル後、過去10年間で最も売り上げが伸びた」とクライアントに喜んでいただき、本当に嬉しかったです。

このような経験を踏まえて、今、考えていることは、日本ではまだ知られていない海外の伝統的なパンやお菓子を、不二製油の技術に私なりのストーリーを乗せてヒット商品をつくり、ブームをつくること。1980年代にティラミスのブームを仕掛けた不二製油には、この基盤があります。その基盤をいかに活かすかは私の力にかかっていると思います。そのためにも多種多様の中間素材を使いこなす力、トレンドをつかむ力、時代を読む力を養うために、日々、努力しています。

ある1日のスケジュール

8:30
出社 試作準備など。
9:00~9:30
始業 ミーティング メールチェックなどを行う。
9:30~12:00
試作品の作製に取り組む。
12:00~13:00
昼食、休憩。
13:00~17:00
試作品の作製の後、片付けなどを行う。
17:00~18:00
販売部門や製品開発部門と打ち合わせ。
18:00~19:00
資料作成、翌日の準備などをした後、退社。

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髙野 寛

農学府
応用生命科学専攻修了
2012年入社

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盛川 美和子

生物資源環境科学府
動物資源科学専攻修了
2010年入社