女性社員座談会

不二製油の
女性社員の働き方

研究開発、生産、販売、管理部門・・・と、不二製油における活躍のフィールドは多岐にわたります。これを担う多様な人材を求めて不二製油はダイバーシティを推進し、その一環として女性活躍推進に取り組んでいます。個々の女性社員はどのように働き、どのようにキャリアを築いていこうとしているのでしょうか。4人の女性社員に語ってもらいました。

MEMBER PROFILE

おおよし
乳化・発酵開発室
1991年入社
食物栄養学科卒
もり寿
品質保証部 規格管理グループ
1998年入社
農学部 生物機能化学科卒
いけぶち
蛋白素材開発室 第三グループ
2007年入社
工学研究科 生物機能高分子専攻修了
いくしまもえ
経営管理部 管理統括グループ
2013年入社
外国語学部 外国語学科(フランス語専攻)卒

私の入社動機と、
当時思い描いていたキャリア

子どもの頃からモノづくりが大好きでしたから、不二製油に入り、乳酸菌発酵でつくる素材や甘味系フィリングの開発にすぐに夢中になりました。入社した25年前は、日本社会では一般的に女性は結婚や出産で仕事を辞めるのがまだまだ普通の時代でしたが、私は、自分で開発した製品が、実際の商品として店頭に並ぶのが嬉しく、とてもやりがいがあったので、自然と「仕事をやり続けたい」と強く思うようになりました。キャリアに対する意識も次第に変わったように思います。皆さんは、いかがですか?

大野さんより7年後輩ですが、最初から仕事はずっと続けるつもりで、大学で学んだ農芸化学の知識をベースに開発の仕事ができる会社を探しました。初めての配属先は大野さんと同じ乳化・発酵製品の開発部門で、当時は、この道一筋のキャリアをイメージしていました。

でも、森田さんの場合は、意外な展開が待っていたのですよね。

5年目に商品規格書の作成を担当することに・・・。異動先の上司となっていた開発時代の先輩に「絶対に向いているから」と言っていただき、挑戦を決めました。

私は大学院では食品とは関係のない材料系の研究をしていたのですが、入社前に結婚し、衣食住に関わることがやりたくなって不二製油へ。以来ずっと、豆乳製品の開発をしています。入社当時すでに、女性も結婚や出産に関係なく働き続けることが当たり前になっていて、私も当然のように開発エンジニアとしての将来を思い描いていました。

皆さんと違って私は外国語学科でフランス語を専攻した生粋の文系です。でも、同じくモノづくりに興味があって、食の素材メーカーとして異彩を放っていた不二製油に魅かれました。希望していたモノづくりに関わる仕事をして将来的には海外に出られるように、まずはいろんなことを経験したいという気持ちでした。最初の2年半は、苦手な数字を扱う決算業務の担当でしたが、将来のための勉強の機会として前向きに捉えました。半年前からは、油脂事業の利益分析、コストの計算及び試算、原料仕入れと生産のバランスをみる会議の資料作成や報告などを担当しています。

キャリアを振り返って
今、思うこと

私は入社4年目の終盤からの約1年間、産休・育休を取得しました。復帰した頃に、独自の大豆分離分画技術であるUSS製法を柱とする事業が立ち上がり、担当している製品やソフトの開発もますますやりがいのあるものになってきています。復帰当初は子どもの送り迎えや突然熱を出した時の対応など大変なことも多かったのですが、これまで続けてこられたのは、周囲の協力体制があったからこそ。開発部門はほぼ半分が女性で、先輩たちも仕事と子育てを両立しています。お互いの立場がわかるという点では働きやすい職場環境と言えるでしょう。

私の数年上の先輩たちの頃から出産しても仕事を続けたいという女性が徐々に増えてきて、会社も支援体制を整えてきたからですよね。とはいえ、私の頃はまだ事例が少なく、しかも生まれるのが双子とわかっていたので、本当に続けられるのか不安でした。でも、上司に「とにかく、やってみようよ。やってみてダメならその時に考えればいい。」と背中を押していただき、すぐに人員も一人増やして支援体制を整えてくれたので、気持ちが楽になり、続けていこうと決心しました。

FAN(Fuji Active Network)プロジェクトの活動も大きかったと思います。1998年に男女誰もが自分の能力を発揮できる職場風土をつくろうということで発足した「女性活躍推進委員会」は、他企業に比べかなり早い取り組みだったと聞いています。初めてメンバーになり、各地から集まった皆さんと話をしていて不二製油の男性は料理をしたり、来客時のお茶出しは必ず女性がしているという部署があると知ってびっくり。でも、問題提起をするとスムーズに意識の変革が進みました。

不二製油の男性は料理など家事への参加意識が高くて、FANの取り組みにも協力的ですね。私も計3年間活動させていただき、貴重な体験ができました。男女関係なく育児や介護を抱えていても仕事の両立が図れる職場を目指して、今も活動が続けられています。

今世間一般に進められている女性の活躍推進には、女性枠を設けて昇進させたり、逆に、子育てがあるからと一方的に仕事量をセーブしたり、女性を特別視する風潮があって抵抗を感じます。その点、不二製油は、男女対等が徹底しています。年1回、男女関係なくキャリアップシートを通じてキャリアへの希望を自己申告する制度があり、育休復帰後の働き方についても、一人ひとり異なる希望をしっかり聞いて対応してくれると聞いています。

個々の違いや個性を大切にするのは、不二製油の社風じゃないかと思います。私も、自分でも気づいていなかった適性を見極めてもらいました。

今後実現したい目標、
そして、夢

上司や役員も身近ですよね。「海外へのチャレンジはどう?」と聞いていただき、励みになっています。私もぜひ海外で働いてみたいと思います。今の仕事は、生産計画の立案に欠かせない資料の作成を任され、モノづくりにリアルタイムで関われるのが魅力です。モノづくりの全体が学べるので、完全に業務に精通できるまで深めていきたいと希望しています。長期的には、一つひとつの分野に精通し、しかも広い分野に対応できる“スペシャリストなゼネラリスト”になるのが夢です。

私は自社の製品スペックをもとに、必要な情報を収集し、お客様の書式に則った商品規格書を作成しています。専門性と正確さが求められ、食品関連の事件が起こったり法律が変わったりするとお客様の書式も変わるなど変化にも富んだ仕事です。今はグループリーダーとして、「特定の人がいなければ進まない仕事」をなくすため後進の育成に努めています。この仕事をさらに極めていく一方で、知識や経験をどんどん広げて、新しいことにも挑戦したいですね。

入社以来一貫して豆乳を使った製品を開発していますが、私もやはり分野を広げたいという思いがあります。

私も入社以来ずっと乳化・発酵の技術を使った製品を開発しています。お客様である大手コンビニメーカー様と共にエンドユーザーに向けた製品づくりができるつくば研究所と、新しい生産技術や事業的観点の取り組みがしやすい阪南研究所を等分に経験できたのは幸せでした。池淵さん担当の豆乳関連製品は、不二製油で唯一小売もされていましたね。

自分がマーケットのターゲット層の年代でもあったので、顧客目線での開発を学ぶことができました。USS事業が立ち上がってからも、マーケティングの考え方が他とは違っていて、新たな市場を創造していくおもしろさがあります。今は冷蔵庫に豆乳を常備する人も増え、豆乳は広く受け入れられるようになりました。今後、豆乳製品はUSS製法による技術によって乳製品に匹敵する広がりを持つと信じています。これからも、いろいろな豆乳製品の開発に挑戦し、ますます豆乳を普及させたいし、豆乳以外の製品開発にも挑戦していきたいと思います。

私も、今後事業を成長させるという視点から乳化・発酵製品の開発に幅広く取り組んでいきたいですし、近々、組織の改変で豆乳開発チームと同じグループになるので、大豆を使った新しい素材開発にも挑戦したいと思っています。また、2年前に管理職に就き、育休復帰者のフォローや障碍者研修の受け入れなど、ダイバーシティ推進の為の全社的な取り組みにも積極的に参加させていただきました。これからも、全員が活躍できる環境づくりに力を入れていきます。

今、不二製油で
女性社員に求められてるもの

不二製油は素材メーカーなので社名は表に出ませんが、パイ菓子がこんなにサクサクしていたりチョコを噛んだときにほどよいところで割れたりするのは自社の製品が使われているからだと社員は知っています。そんな“おいしさの秘密”に興味や誇りを持つことが大切です。それがあれば、何を担当しても楽しく仕事ができます。女性は一般的にスイーツやドリンクが好きでこだわりがあるから興味と誇りを持ってどんどん活躍できるし、まさにそれを求められているのだと思います。

最終商品のターゲットは多くの場合女性なので、開発の現場では女性の意見がすごく大事にされます。だからこそ、自分の意見をしっかり持ち、さらに、自分で実験を組み立てて研究開発を進めていく力が求められます。

池淵さんは、ワーキングマザーの視点を活かし、豆乳クリームを主原料にした7大アレルゲン原材料不使用のマヨネーズ風ドレッシングを開発して、「FOODEX美食女子 ママの愛グランプリ2015」で金賞を受賞されました。私も、社内の子育て中の女性社員を集めた“ワーキングマザープロジェクト”に参加し、その活動の一環として開発した低脂肪豆乳と国産野菜を合わせた「野菜と豆乳のスプレッド」で、同じグランプリの銀賞をいただきました。生活者目線での事業提案や製品開発ができるのは、女性の大きな強みです。また、管理職として若手の仕事ぶりを見ていると、男性は一つのことを集中的に、女性は複数のことをバランスよく進める能力が高い傾向が感じられます。男女が共にそうした持ち味を発揮してこそいい結果が生まれると思っています。

文系の部署でも男女平等にチャンスが与えられますから、新しいことに興味を持ち、自分から課題を掘り下げて、専門性を身につけていくことが大切です。今後は日本でも海外同様、文系も専門性を問われる時代になってきます。不二製油は、様々な分野を知り、興味のある分野を自分の専門分野としていくことができる会社です。

最近は海外のグループ会社との人材交流も増えていて、乳化・発酵開発室にもシンガポールから新入社員が研修に来たりしています。ますます、男女関係なく、グローバルな視野に立って活躍できるような積極性が重要になってきますね。