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大豆たん白質の健康知識 心臓病予防編

臨床で証明された大豆たん白質の血中コレステロール低下作用

図1
大豆たん白質の血中コレステロール値改善効果

 1995年、アンダーソン(Anderson)らが、ヒトを対象とした血中脂質についての試験38件を比較分析(メタ分析)したところ、食事に含まれる動物性たん白質を大豆たん白質に置き替えると、総コレステロール、特に悪玉(LDL)コレステロールおよび中性脂肪が明らかに低下した、という結果が出ました(図1)。
 またこのとき、善玉のHDLコレステロールの値に変化が見られないことから、大豆たん白質は悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率を改善することもわかりました。

図2
初期のコレステロール濃度に基づいて研究群を四群に分けた場合の血中コレステロールおよびLDLコレステロール濃度の変化

 大豆たん白質のコレステロール低下作用がこれだけ強力であると、もともと総コレステロールが正常な人や、低めの人が大豆たん白質を大量にとった場合、コレステロールが下がりすぎるといった問題は生じてこないのでしょうか?
 これについては、大豆たん白質は大量にとってもコレステロールが下がりすぎることはない、という結果がはっきり出ています。図2は同じアンダーソンらの分析結果で、初期のコレステロール濃度を基準として、被験者を4群に分けた場合の、血中総コレステロールおよび悪玉(LDL)コレステロールの変化を示しています。総コレステロールおよび悪玉(LDL)コレステロールが高い被験者は大幅に数値が下がっていますが、正常範囲あるいは数値がもともと低い人は数値の変化が小さいことが分かります。つまり、大豆たん白質のコレステロール低下作用はもともとコレステロール値が高い人ほど顕著に現れるのです。
 また、健康な男子学生5名を被験者とした実験では、通常の約3倍に相当するコレステロールを摂取した場合、同時に分離大豆たん白を摂取したときの方が、スキムミルクを摂取したときより、コレステロールの排泄が促進され、血中コレステロール濃度の上昇が抑制されていると推測できる結果を得ています(図3)。
 この結果は、コレステロールが高い食事をする時に、大豆たん白質を同時に摂取することで、血中コレステロールの上昇が抑制される可能性を示唆しています。

図3
分離大豆たん白摂取時とカゼイン食摂取時のコレステロール値の変化

被験者:5人
年齢:平均20歳
身長:平均172cm
体重:平均63.2kg

食事条件 スキムミルク 分離大豆たん白
エネルギー(kcal/day) 2,580 2,577
エネルギー(kcal/kg) 43 43
炭水化物(g) 426 434
たん白質(g) 49 49
たん白質(g/kg) 0.8 0.8
脂質(g) 72 72
脂質エネルギー(%) 25 25
コレステロール(mg) 1,390 1,390